病気の早期発見・早期治療で患者の不安軽減に努める。気軽に相談できる「医療の入り口」となり、地域医療に貢献していきたい
診療において、どのようなことを重視されていますか?

病気は、早期に発見できれば早期に治療を開始でき、その分だけ回復の可能性を高めることができます。何より、患者さんはつらい症状や不安を抱えて来院されます。その苦しみや不安を少しでも早く取り除くためにも、当院では「病気を早く見つけ、適切な治療につなげる」ことを何より大切にしています。
その実現に向け、血液検査や尿検査、超音波(エコー)検査、レントゲン検査などの即日実施に対応しているほか、心電図検査や、動脈硬化が起こっていないかどうかを確認するABI検査など、先ほどお話しした胃や大腸の内視鏡検査を含め多様な検査を実施できる体制を整えています。
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。
患者さんの中には、気になる症状があっても「これくらいで受診していいのだろうか」とためらわれる方も少なくありません。しかし、そうした小さな違和感こそが病気のサインであることもあります。当院では、どんな些細なことでも気になることや不安なことがあれば、気軽にご相談いただきたいと考えています。
そのためにも、地域の皆さんにとって“気軽に立ち寄れる場所”であることを大切にしています。話しやすい雰囲気づくりを心がけ、患者さんが気兼ねなく思いを打ち明けられるような、温かく居心地のよいクリニックでありたいと思っています。
地域のかかりつけ医から「ちょっとしたことでも気兼ねなく相談してほしい」と言ってもらえるのは、患者さんにとって大きな安心につながりますね。
体に痛みや不調を感じている方は、多かれ少なかれ心にも不安を抱えておられます。そうした不安な気持ちをお話しいただくことで、少しでも気持ちが楽になってくだされば、医師としてこれ以上うれしいことはありません。
そして、診察の結果、病気や異常が見つからなかったときに患者さんが安心して笑顔で帰っていかれる──それは私にとっても何よりの喜びです。
もし仮に病気が見つかったとしても、痛みや苦しみが小さい早期の段階であれば、治療の選択肢も広がり、回復をより早く目指すことができます。ですから、「ちょっとした症状のうちに受診すること」は、決して無駄ではなく、むしろご自身を守るための大切な一歩だと考えています。
当院の合言葉は「病気ではなく、患者さんを診る」。大切なのは、身体的な痛みだけでなく、心の不安や心配をできるだけ和らげることです。スタッフ一同、患者さんやそのご家族とのコミュニケーションを通じて、「ここに来てよかった」と感じていただける医療を提供することを目指しています。
休日はどのように過ごされていますか?
ふだんは診療や寺務に追われ、なかなかゆっくり休む時間は取れないのですが、時間ができたときには子どもと一緒に出かけるなど、家族との時間を大切にしています。
夏休みなど、まとまった休みが取れるときには家族旅行にも出かけます。日常から少し離れて過ごすことで、良いリフレッシュにもなりますし、また新たな気持ちで診療に向き合うことができます。
最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

当院では、患者さんお一人おひとりを丁寧に診るため、私をはじめ複数の医師が協力して診療にあたっています。女性医師や女性の検査技師も在籍していますので、女性の方もどうぞ安心してご来院ください。女性医師の診察希望の際はお電話でのご連絡をお願いいたします。
また、地域の「医療の入り口」として、患者さんの気持ちに寄り添いながら、必要な医療への橋渡し役も担っていきたいと考えています。より専門的な検査や治療が必要な場合には、専門医療機関と連携を図り、速やかに適切な医療につなげています。
「どこの診療科に行けばいいのかわからない」「健康診断で気になる結果が出た」──そんなときこそ、一人で悩まず、どうぞ気軽にご相談ください。おしゃべりをするような気持ちで立ち寄っていただける、温かく親しみのあるクリニックとして、これからも地域の皆さんの健康と安心を支えてまいります。