治療を押しつけるのではなく、患者さんと一緒に進めることが大切。一人ひとりの不安に寄り添うクリニックでありたい
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。
こちらから一方的に治療を押しつけるのではなく、患者さんにご自身の病状をよく理解していただき、一緒に治療方法を決めて、治療を進めていくということを心がけています。
患者さん自身が納得した上でないと、治療を続けられないと思います。私も患者だったら、薬を服用するにしても自分で納得したものを飲みたいです。そのために、検査画像をお見せしながら難しい病態をわかりやすく説明して、ご自身の病気のことを理解していただけるよう努めています。そして、治療方法も相談しながら一緒に決めて、一緒に治療を進めていくことを大切にしています。
今までの医師人生の中で、印象に残っているエピソードがありましたら教えていただけますか?
たくさんあるのですが、直近では開業前の出来事が印象深いですね。開業を決めたあと、在籍していた大学病院で担当していた患者さんたちに、開業のことをお伝えしました。すると、ほとんどの方が「先生に診てもらいたいから、先生のクリニックに行く」と言ってくださったのです。
大学病院時代に携わった臨床の大半は、救急に運ばれてくるような急性期の患者さんでしたが、破裂する前の動脈瘤や脳梗塞を起こす前の頸動脈狭窄などに対して予防的に行う手術も担当していました。そうした患者さんは術後も経過観察が必要で、定期的に診させてもらっていたのですが、その患者さんの多くが、私に診てもらいたいと言ってくださいました。
私は、患者さん方は「大学病院だから」来られていると思っていたのですが、そうではなく私自身を信頼してくださっていたのだとわかり、本当にうれしく、これからも一人ひとりの患者さんに真摯に向き合っていこうと心に決めた出来事でしたね。
お休みの日はどのようにお過ごしになっていますか?
大学ではゴルフ部に入っていたのでゴルフに出かけることもありますし、先ほども触れたように、車が好きですので、車を洗車したりドライブに行ったりすることもあります。でも今は、「仕事が趣味」というようなところもあり、休みの日も仕事をしている時間が多いですね。
最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。
私は脳神経外科や脳血管内治療の専門医として長年診療に携わってきましたが、脳の疾患は全身に関係するということもあり、全身管理の経験も積んでいます。また、一見脳とは関係ないように思われる症状でも、診察してみたら実は脳と関係があった、というケースもあります。
ですので、脳に関するご不安はもちろん、脳以外のことでもお気軽にご相談ください。脳卒中と深い関係がある生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)の管理にも対応しておりますし、先日は頻尿でお悩みの患者さんもご相談にみえました。脳神経外科というと緊張される方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ楽な気持ちでご来院ください。
患者さんは、症状もお悩みの内容も、薬を飲みたいかどうかも、治療に対する考え方も、一人ひとり異なります。当院は、そうした患者さん一人ひとりの不安に寄り添い、ご負担を少しでも軽くし、安心して生活していただけるようサポートするクリニックでありたいと思っています。できる限りのサポートをいたしますので、相談しながら一緒に治療を進めていきましょう。
保険診療費用
※表示価格は税込みです
診察+MRI検査:3割負担で 7,000円弱
自由診療費用
※表示価格はすべて税込みです
- 脳ドック検査:24,200円
- 物忘れ検査追加料金:8,800円(VSRADによる脳萎縮度検査)、11,000円(AIによる認知症リスク検査)
- 頚動脈エコー検査:5,500円
- 血管年齢検査:3,300円
※価格は2023年4月25日現在のものです。変更となっている場合がありますので、必ず医療機関にご確認ください。