更新日: 2023-05-15

基本情報

名称:
西村内科医院
診療科目:
内科, 消化器科, 循環器科, リハビリテーション科
住所:
〒 735-0026
広島県安芸郡府中町桃山1-1-24

電話番号082-281-6001電話
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オレンジ色の屋根瓦に煙突が突き出た瀟洒な建物が目を引く「西村内科医院」。JR向洋駅から徒歩5分の便利な場所ながら、20台分の広い駐車場も備えている。同院は、院長である西村庸夫先生の得意とする胃・大腸内視鏡検査を中心に、風邪や胃腸炎などのさまざまな疾患に対応する地域のかかりつけ医院だ。2023年4月からは、より専門的な医療ニーズにも応えようと、腎臓内科のスペシャリストである濵口直樹先生も加わり、常勤医3名、非常勤医2名の医師5名体制で診療にあたっている。

医師の増員により、混雑していた内視鏡検査の待ち時間が短縮され、一日あたりの検査数も拡大。濵口先生が専門とする糖尿病や高血圧などの生活習慣病に関連した腎機能低下の予防、慢性腎臓病の診療など、患者が享受できる専門医療の幅も広がっている。慢性腎炎の中でも日本人に多いといわれている「IgA腎症」の研究で博士号を取得し、総合病院や専門クリニックで腎臓疾患を中心に豊富な臨床経験を持つ濵口先生と、胃カメラ・大腸カメラで卓越した技術を持つ西村院長に、医院の特長や力を入れていきたい診療などを伺った。

豊富な臨床経験を持つ腎臓内科のスペシャリストが、常勤医として西村医院に入職

はじめに、医師を志したきっかけをお聞かせください。

【濵口医師】医学部を目指したきっかけは、医師を志したものの身体を悪くして途中で断念せざるを得なかった父の意志を継ぐためでした。ただ、すんなりと医師を目指したわけではなく、数学が好きでしたので、早稲田大学と慶應義塾大学の理工学部を受験して、他の道に進むことを考えた時期もありました。結局は、広島大学医学部に進みましたが、医学を学んでいるうちに「自分に合っているな」と感じることが多くなり、医師という仕事がどんどん好きになりました。今、こうして振り返ってみても、医師になってよかったと思っています。

どの分野の臨床経験を積んでこられたのでしょうか?

濵口医師の写真

【濵口医師】広島大学医学部を卒業後、実家のある呉市の呉共済病院で初期研修を受けました。広島大学付属病院で専門分野を深く極めるという道もあったのですが、同じ呉出身の非常に優秀な先輩医師が、呉共済病院で実力を伸ばしておられることを耳にし、私も数多くの患者さんを診療し、さまざまな分野で経験を積みながら実力をつけていきたいと考えたのです。実際、呉共済病院では、一般内科の他に救急患者さんにも対応し、非常に多忙ながらも充実した臨床経験を積んできました。

また、呉共済病院は当時ではいち早く、透析療法にも注力していましたので、慢性腎臓病や腎不全などの腎臓疾患を数多く診るうちに、スペシャリストとしてその道を極めたいと考えるようになりました。そのため研修後は、広島大学第二内科の腎臓グループ(当時)に所属して腎不全をはじめとするさまざまな腎臓病の診療に携わりながら、慢性糸球体腎炎の中でも日本人に非常に多いといわれている「IgA腎症」の研究に長年取り組み、このテーマの論文で博士号も取得しています。

西村医院に入職される前は、尾道クリニックの院長をされていたのですね。

【濵口医師】はい、そうですね。1982年には、呉市の博愛病院(現博愛クリニック)に勤務し、慢性透析療法を中心とした腎疾患の診療に加えて、風邪やアレルギーなどの一般内科の診療にも携わってきました。そして、私が40歳のときに、当時の上司から尾道市にある「尾道クリニック」を経営してみないかというお話をいただき、正直、少し迷いもありましたが、一人で医院を経営するという大仕事にやりがいを感じ、尾道クリニックの院長を務めることを決めました。約26年にわたり、腎不全の患者さんを中心に地域医療に貢献してこられたと自負しております。

その後、2019年に自分の終の棲家と決めていた広島市に戻るにあたり、私の兄貴分の一人である辰川自光先生の元で、透析クリニックを任され、主に腎疾患の診療にあたっていました。そんなとき、当院の西村庸夫院長から、「全面的にうちをサポートして欲しい」とお誘いをいただき、2023年4月から常勤医として入職するに至ります。

西村内科医院の外観写真
オレンジ色の屋根瓦に煙突が突き出た瀟洒な外観
西村内科医院の待合室写真
感染症対策も施された明るく居心地が良い待合室