漢方も駆使して未病のうちに対処、幅広い患者さんのよき相談相手に
もともとのご専門である漢方診療にも注力されていますね。
はい。漢方内科も標榜しており、生活習慣病の予防や治療で漢方薬を処方することもありますね。
西洋医学は、体の悪い部分に直接アプローチし、投薬や手術といった方法で原因を取り除いて治療していく医学ですが、一方、東洋医学は、体の不調を内側から根本的に治す医学であります。さらに、発病には至らないものの軽い症状がある状態を「未病」ととらえ、未病から病気の発症に至らないように、漢方薬で身体のバランスを整えていくというのも東洋医学の特徴的な考え方です。
当院では、生活習慣病の予防や治療のほかにも、「なんだか疲れやすい」「イライラする」「食欲がない」など検査をしても異常がみつからない身体の不調にたいしても、漢方薬を積極的に活用し「未病」の状態から病気を引き起こさないように努めています。
日々の診療で心掛けていることはありますか?
当たり前のことですが、患者さんのお困りの症状や不安、悩みを、きちんと目を見てしっかりと聞くことを心がけています。薬局で患者さんのお悩みをじっくり聞き、漢方を処方していた母の姿を見て育ったことが、私の原体験となっていますね。
非常にご多忙だと思いますが、休日はどのようにお過ごしでしょうか。
走ることが大好きで、週に2~3回は4kmくらいのコースをランニングしていたのですが、クリニックを開業してからは忙しくて全く走れていませんね。時間がとれるようになったら、また走りたいなと思っています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんはさまざまな症状やお悩みで来院されます。胸に違和感を覚えたら「心臓が悪いのかな?」、咳が長引いたら「肺炎になったかな?」「もしかしたら肺がんかも…」など、ご本人はとても不安に思われているからこそ、勇気を出して気乗りのしない医療機関へ足を運んでいるのだと思います。
循環器専門医、総合内科専門医として適切な診断と治療で、そんな患者さんの不安を取り除き、笑顔にしたいという一心で診察にあたっています。また、お話した通り、漢方の研究者としても、漢方を駆使して未病のうちに対処し、病気にならないよう体調を維持する手助けもしていきたいと考えています。
地域のかかりつけ医として、「患者さんの健康のよき相談相手になりたい」と思いクリニックを開院しました。「このクリニックに出会えて本当に良かった」「家族をここに連れてこよう」と親しく感じていただけるように邁進してまいります。
何か不安なことがありましたらお気軽にご来院ください。スタッフ一同、お待ちしております。