「あらゆるお肌の悩みを『まる』めて診ることができる」専門的治療から美容診療まで幅広い選択肢を提供
クリニックの特徴についてお聞かせください。
患者さんの症状や困っていることに対して「皮膚科・形成外科の診療科を問わず治療や処置ができること」、それから「保険診療でカバーできない部分に対しては、自由診療という幅広い治療の選択肢のご提供ができること」が当クリニックの特徴ですね。
クリニック名の「まーる」には「あらゆるお肌の悩みを『まる』めて診ることができる」、「どの世代の患者さんからも『まる』をいただけるように」との思いを込めています。患者さんは皮膚の悩みを皮膚科・形成外科と分けることは中々難しいと思います。この皮膚の症状はどこにかかればいいのか・・そういったお悩みを解決できるクリニックにしたく研鑽を積み、設備を整えました。かゆみや痛みなどの症状だけでなく、切り傷、擦り傷、やけどなど突発的な慌ててしまうような場合でも、あそこに行けばと思っていただけるようなクリニックを目指しています。
また、疾患のお悩みはもちろんのこと、症状に悩んだ時に受診しやすい環境作りも開業にあたっては意識しました。最寄駅から徒歩圏内、専用駐車場は8台、専用駐輪場も確保しています。保険診療部分は全てバリアフリー仕様で、車いすやベビーカーもそのまま来院していただけますし、しっかり広さを確保したキッズルームも設置しています。壁掛けのホワイトボードでは、お絵描きをして遊んで行かれるお子さんがとても多く、こちらは親御さんからも好評です。病院を痛い・怖いだけの所にしたくありませんでしたので、楽しみに来院していただけることはとても嬉しい反響でした。子ども関連でいえば、「子どもが多く受診するのが大変」「自分が受診する時の少しの時間だけ子どもを預けたい」、そんな子育て中の受診の大変さも軽減したい思いから導入した、保険・自費診療問わずご利用頂ける無料託児サービスもクリニックの特徴だと思います。保育士資格を持つスタッフを配置して、安全面にも十分に気を配っています。
それから、保険診療と美容診療の導線を完全に分けているのも特徴でしょうか。美容診療は主に美容皮膚科を行っている妻の木村沙桜里医師が担当していますが、女性の目線から保険診療の患者さんと接触の機会を減らせるようにと導線の分離や人目を気にせず待機していただきやすいように完全個室を確保しております。男性の方からも個室での待機はご好評いただいております。
保険診療と美容診療両方扱われるとのことですが位置づけはどのようなものですか？
そうですね。保険診療で対処可能であると判断できれば、当院ではまずは保険適応の治療で症状の改善を目指します。保険診療か美容診療かは診療してみないとわからないことや、経過によっても変わることがよくあります。たとえば、ニキビ治療の場合ですと、まずは保険診療で、毛孔の詰まりを取り除く、炎症の原因となっている菌を減らす、皮脂の過剰分泌を抑えるなど、症状や経過などを確認しながら外用薬を中心に行っていきます。しかし、中には保険治療の副反応でお薬を継続しにくい方もいらっしゃいますし、ニキビは色素沈着や凹凸などいわゆるニキビ痕と言われる状態になってしまう方も少なからずいらっしゃいます。そのような、保険治療の継続が難しい、あるいは保険治療では限界がある場合などに自費診療が有効であることがあります。
また、美容のお悩みでも保険治療適応なこともよくあります。シミだと思っていたものが、脂漏性角化症という皮膚疾患であることは日常的にありますし、中には皮膚がんであった症例もあります。保険診療と美容診療を切り離すのではなく、患者様の皮膚症状にあわせて適切な治療をご提案できればと思っています。