安全最優先は大前提。技術で、データで、日帰り手術専門医院のパイオニアになりたい
クリニックの雰囲気、設備などにこだわりがあれば教えてください。
もちろん、「清潔を保つこと」や「患者さんがリラックスできる院内環境」には細心の注意を払っています。しかし、見た目のスタイリッシュさにはこだわらず、それよりも治療に使用する機器や、不測の事態への安全対策に徹底的にこだわっています。
たとえば、手術に必要な機器類は、最新鋭のものの中から厳選し、納得のいくものだけを導入しています。
また、クリニックの立地選びでは「地上1階で広い道路に面していること」を必須条件としました。これは、万が一の緊急時に患者さんを迅速に近隣の大規模病院へ搬送できる体制を整えるためです。さらに、院内の廊下はストレッチャーがスムーズに通れる広さを確保し、万一の事態に備えてスタッフの訓練も欠かさず行っています。
確率は低くても、どんな手術でも安全面のリスクがゼロになることはありません。どんなに慎重に対応していても、不測の事態が起こり得るのはどの医療機関でも同じです。だとすれば、万一のことにも対応できる準備をしておくのが「患者さんの命を守るために合理的で最善の方法」だと考えています。


お忙しいなか、休日はどのようにお過ごしですか?
休日には異業種交流会に参加し、さまざまな業界の方々と意見を交わしています。高校生ながら経営者として活躍している方もいれば、80歳を超えてなお第一線で活躍されている方もおり、幅広い世代・分野の話を聞くことができます。その内容はどれも興味深く、新たな視点を得られる貴重な機会になっていますね。
自分は医療の分野しか知らないと感じることもありますが、こうした場に身を置くことで、普段の仕事では得られない知識や発想に触れることができます。参加者それぞれが「先生」のような存在であり、学ぶことばかりです。また、一方的に話を聞くだけでなく、双方向で意見交換ができるのも、新鮮で刺激になります。
現在、医療業界ではコメディカル主導のネットワークが多いですが、私は医師として積極的に関わり、自ら発信していきたいと考えています。特に、自分が取り組んでいる「日帰り手術」についても、このような場で広めていくことで、多くの方に知ってもらい、医療の新しい選択肢として受け入れられるきっかけになればと思っています。
最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

現場経験を豊富に持つ優秀なスタッフが揃っているのも、当クリニックの大きな自慢です。術前術後のケアで何か少しでも不安を感じたなら、遠慮なく近くのスタッフまでお声がけください。
日帰り手術は「治療効果を損なわずに患者さんの負担を最低限まで下げる」という低侵襲手術の一つの完成形だと私は考えます。周辺の医療機関とも競合するのではなく手を取り合って、1人でも多くの患者さんの役に立つことができれば幸せです。当クリニックではLINEや電話での相談も承っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。