更新日: 2024-04-15

基本情報

名称:
つくばケンクリニック
診療科目:
内科, 皮膚科
住所:
〒 185-0012
東京都国分寺市本町2-11-5 矢野ビル504号室

電話番号050-1807-5388電話
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ダイエットから美肌、薄毛、月経、更年期の悩み、一般内科まで、医学的知識にもとづいて、健康と美容をトータルでサポート

現在、どのような患者さんが受診されていますか?

廣川 健信先生の写真

現在のところ、もっとも多いのは、「メディカルダイエット」(自由診療)の患者さんですね。年齢層としては30代〜50代の方が多く、中でも40代の女性がもっとも多く受診されています。
また、当院を受診される患者さんの「きれいになりたい」というニーズをトータルでサポートするために、自由診療で、AGA(発毛・育毛・薄毛)・FAGA(女性の薄毛など)治療薬やピルの処方、美容サプリメントの販売等も行っていますので、メディカルダイエットに加えて、薄毛や肌のトラブル、月経、更年期のお悩みについてのご相談も数多くいただいています。

それに加えて、最近は、保険診療の患者さんも増えており、発熱や花粉症、便秘などのお薬の相談に乗ってほしいという方の受診が多いです。最初は、自由診療で受診いただいても、ご相談の内容や症状によっては保険診療に切り替えていますので、安心して受診していただけたら嬉しいですね。

メディカルダイエットについて、治療内容を教えてください。

当院のメディカルダイエットは、主に2型糖尿病治療薬によって肥満改善を目指します。いくつか種類がある中で、当院では、より体重減少が期待できる「リベルサス®」、「スーグラ®」、「カナグル®」の3種類のお薬を中心に処方しています。
リベルサス®は、GLP-1受容体作動薬といって、食欲や食後血糖値の上昇を抑える働きがあるといわれており、ダイエットにつながる作用として、1つは、食べたものが胃の中でゆっくり消化されるため、満腹感が続きます。さらにもう1つ、脳の満腹中枢が刺激されるので、無理なく食欲が抑えられ、自然と食事量そのものが減るといわれています。口寂しくてつい食べてしまうという方にも向いているお薬だと言えます。

一方、スーグラ®/カナグル®は、SGLT2阻害薬といって、糖を尿と一緒に体の外に排泄することで、血糖値の低下に作用します。血液中の糖が減ることで肥満の改善が期待できるわけです。スーグラ®/カナグル®の服用によって、1日当たりおにぎり2個分とか、ランニング40分くらいに相当する最大400kcalの糖が尿と一緒に排泄されるといわれており、この3つの薬を患者さんのご要望に応じて、単剤もしくは組み合わせて処方し、ダイエットをサポートしています。

より高い効果を期待される方や早く結果を出したいという方に対して、私としては、この3つの薬剤によるダイエットをお勧めしていますが、運動を頑張れる方で、漢方薬をお望みの患者さんについては、脂肪燃焼効果や便秘解消などが期待できる「防風通聖散」、むくみ改善や食欲抑制が期待できる「防已黄耆湯」などによる肥満改善も行っています。

2型糖尿病治療薬によるダイエットの安全性に不安を感じる方に対して、どのようなアドバイスをされていますか?

廣川 健信先生の写真

リベルサス®は、糖尿病の治療中の方、18歳未満の方、妊娠中・授乳中、妊活中の方、精神安定剤を服用中の方、胃を摘出された方など、使用に注意が必要な方には処方できません。スーグラ®/カナグル®についても、この薬剤に過敏症がある方などは禁忌となっていますので、使用可能かどうか、事前によくお話を伺わせていただいています。さらに、BMIが20以下の方も、当院ではお勧めしていません。

また、薬剤の特性に体が慣れるまで、リベルサス®の場合、最初のうちは胸焼けのような症状が出たり便秘になったりする方がいます。スーグラ®/カナグル®についても、利尿作用による頻尿や尿量の増加が気になるとおっしゃる方もいます。あまりにも症状が強い場合は、服用を中止する必要がありますが、薬剤に慣れる期間を考慮する必要があるとご説明すると、吐き気止めや便秘改善薬を服用して、様子を見ながら続けている方も多いですね。

なお、当院で提案しているメディカルダイエット法は、リベルサス®とスーグラ®/カナグル®の組み合わせや、リベルサス®単剤の用量を段階的に上げて行く方法、注射薬の使用など、患者さんのご要望に応じていくつかのダイエット法をご提案しています。それによって期待できる効果も違ってきますので、どのようなダイエットを望まれているのか、費用感も含めて患者さんからよくお話を伺って、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。

貴院のメディカルダイエットを受けた患者さんの感想をお聞かせください。

当院のメディカルダイエットは、40代になって急に太りだしたとか、何をやっても痩せなくなってきたという方の受診が多いのですが、多くの方が半年とか一年かけて10キロ減、15キロ減の目標を達成したと喜ばれています。ただし、薬を服用しているからといって暴飲暴食を続けていては意味がありませんので、食生活についても太りにくい内容に改善していくことで、リバウンドしにくく、減った体重を維持しやすくなるということをお伝えして、減らした体重を維持できるようにサポートさせていただきます。