更新日: 2024-06-14

基本情報

名称:
烏丸御池さくやま乳腺クリニック
診療科目:
乳腺外科
住所:
〒 604-8162
京都府京都市中京区七観音町630 読売京都ビル 2階

電話番号075-212-8700電話
する

乳腺科の専門クリニックとして乳がん検診に注力。大病院と同等の検査体制で早期発見・早期治療を目指す

貴院の診療内容についてお聞かせください。

佐久山 陽先生の写真

当院は乳腺外科、外科を掲げ、乳腺科の専門クリニックとして乳房・乳腺に関する疾患全般の診療を行っています。なかでも力を入れているのが乳がん検診・乳房精密検査です。

乳がんの早期発見を目的として行う乳がん検診では、問診や視触診、マンモグラフィや超音波(エコー)検査を実施します。その結果異常が見つかるなど、より詳しく調べる必要がある場合には、乳房中の細胞や組織を採取して顕微鏡で詳しく調べる細胞診や組織診(針生検・マンモトーム生検)などの精密検査を行います。当院では、大きな病院にもひけをとらないような検査を院内で実施し、できるだけ早く検査結果をお伝えできるよう、高性能な検査機器を導入して体制を整えています。場合によってはMRI検査を実施することもありますが、その際には近隣の画像診断専門クリニックで迅速に検査を受けていただけるよう手配いたします。

貴院で実施されている検査の特徴を詳しく教えていただけますか?

3Dマンモグラフィの写真
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)

例えばマンモグラフィについては、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)を導入しています。乳房は厚みがありますが、通常のマンモグラフィは平面的な撮影で、奥のほうにがんがあっても見えにくいことがあります。加えて、乳房中の乳腺の割合が多い高濃度乳腺(デンスブレスト)の場合、撮影画像上では「問題のない乳腺」と「しこりなどの病変」の区別が難しく、乳がんを見つけにくくなるのです。

3Dマンモグラフィは、さまざまな角度から撮影した断面画像を用いて乳房の内部を立体的に確認することができ、これによって奥まった場所にあるがんや、乳腺の陰に隠れた病変も検出しやすくなります。

当院の検査機器は、撮影しながら病変組織を採取するマンモトーム生検にも対応しており、組織診が必要な場合にもスムーズに対応できます。マンモグラフィで痛い思いをなさったことがある方も多いと思いますが、検査時の痛みを和らげやすい構造になっているのも特徴です。

エコー検査についても高性能な検査機器を導入されていると伺いました。

超音波機器の写真
エラストグラフィ搭載の超音波機器

エコー検査については、しこりの有無や形状、血流の状態などに加え、組織の硬さを画像化して測定する機能(エラストグラフィ)も搭載しています。一般的に、乳腺領域のがんは硬く、良性の病変はやわらかい傾向があることから、組織の硬さを調べることで病変が良性か悪性かを診断する一助になるのです。

乳がんはこわい病気というイメージがあると思いますが、早期に発見し適切な治療を行うことができれば、高い確率で治癒を期待することができ、治療に伴うさまざまなご負担も軽くなります。そこで当院では精度の高い検査の実施に努め、乳がんの早期発見・早期治療に尽力しています。

また、当院はさまざまな医療機関と連携しており、乳がんも含めて手術治療が必要な場合は、患者さんのご希望に応じて適切な医療機関をご紹介いたします。遠方にお住まいで、ご自宅の近くで治療を受けたいといったご希望にももちろん対応しておりますので、遠慮なくおっしゃっていただければと思います。

貴院にはどのような患者さんが来院されていますか?

乳がん検診・乳房精密検査を希望して来院される方が多く、乳房に関する症状がある方、検診で何らかの指摘を受けた方、ご家族にがん経験者がおられる方など、さまざまです。20代から80代の方まで幅広い年代の方がおみえになりますが、やはり40~50代の方が多いですね。また当院は、細菌感染や授乳期中の母乳の蓄積などから乳腺に炎症が起こる乳腺炎、ホルモンバランスが崩れて乳房に痛みやしこりなどが生じる乳腺症、乳房組織にカルシウムが沈着する石灰化など、乳腺疾患全般に対応しておりますので、そうしたお悩みでお越しになる患者さんもおられます。