充実の医療機器とリハビリ環境を整え、チーム医療で患者に寄り添った診療を行う
どのような患者さんが多く来院されていますか?

お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんがお見えになります。主訴はさまざまですが、やはり腰、膝、肩の痛みや、スポーツによる外傷が多い印象ですね。なかには、がんによる脊椎腫瘍といった専門的な治療が必要な患者さんもいらっしゃいます。
当院は、私を含めて7名の常勤・非常勤医師(2025年2月時点)が診療にあたっており、それぞれ股関節、脊椎、足の外科などのスペシャリストです。患者さんの症状やお悩みに合わせて、専門知識と豊富な経験を持つ医師が適切な診療を行えるように体制を整えています。
リハビリテーションにも力を入れているそうですね。

当院では、理学療法士や作業療法士、柔道整復師といった専門スタッフが患者さんとほぼマンツーマンでリハビリを行うのが特長です。10名ほどのリハビリスタッフが在籍しており、患者さんの状態に応じて、平行棒や姿勢矯正鏡、重錘、バランスボールを使った筋力・機能強化、バランス運動機能の改善を目指して丁寧に指導させていただきます。
周囲を気にせずのびのびとリハビリに取り組んでいただけるように、リハビリ室は100㎡以上の広さを確保しました。超音波機器や低周波治療器などの物理療法も行っており、患者さんのQOL(生活の質)向上を第一に考えたリハビリを実施しています。
インソール外来についても教えてください。
インソールは靴の中に入れる中敷きのことで、当院では治療手段のひとつとして足に合わせたオーダーメイドの医療用インソールの作製を行っています。足は常に体重の負荷がかかっているため、足のアーチが崩れると外反母趾、扁平足、足底筋膜炎などさまざまなトラブルを招き、膝や股関節の痛みを引き起こす原因にもなります。そこで、足のアーチを支え、足部を正しい位置に矯正するインソールを使用することで、足や膝にかかる負担を改善し、健康な歩行ができるようにサポートしています。
私は外反母趾や偏平足など足のトラブルが専門ですので、インソール治療によって患者さんが健康で長く歩き続けていただけるお手伝いをしたいと考えています。足や膝の不調に悩んでいる方はぜひご相談ください。
貴院ではMRIを導入されていると伺いました。

はい。MRIはレントゲン検査では判定できない、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、膝の半月板損や傷靭帯損傷、肩の腱板損傷など、整形外科領域のほとんどの疾患に対して迅速な診断が可能です。当院では、狭い場所が苦手な閉所恐怖症の方でも検査を受けていただきやすいように、オープン型のMRIを採用しました。
大きな病院まで行くことなく、できる限り来院当日に検査を受けていただいて、正確な診断がつけられるようにしています。