一般内科に加え、専門とする循環器内科の診療にも注力。検査体制を整え、診察からフォローアップまで対応
貴院の診療内容について教えてください。

当院は、内科と循環器内科を掲げて診療を行っています。内科では、頭痛や腹痛、風邪などの急性症状はもちろん、生活習慣病や花粉症といった慢性疾患にも対応しています。さらに、健康診断や各種予防接種も実施しており、地域の皆さんの健康管理を総合的にサポートしています。
循環器内科では、循環器専門医としてのこれまでの経験と知見をもとに、心臓や血管に関するさまざまな症状・疾患の診療を行っています。必要に応じて近隣の総合病院と連携し、精密検査や専門的な治療が必要な場合には、速やかにご紹介できる体制を整えています。
また、発熱症状のある方のために「発熱外来」も設けています。基本的には予約制ですが、急な症状で予約が難しい場合は、お電話にてご相談ください。来院の際は、専用の入口からお入りいただき、発熱外来専用ブースにご案内いたしますので、安心して受診いただけます。
貴院にはどのような患者さんが来院されていますか?
当院には、10代から90代まで幅広い年齢層の患者さんが来院されています。なかでも多く見られるのは、高血圧・糖尿病・高コレステロールといった生活習慣病を抱える40代〜60代の方々です。また、駅から近く通いやすい立地のため、風邪や体調不良などで受診される20〜30代の若い世代の患者さんも少なくありません。
最近では、動悸や息切れ、めまい、ふらつき、胸の痛み、顔や足のむくみといった循環器系の症状を訴えて来院される方も増えており、そうした症状の背景にある疾患の早期発見・早期対応にも力を入れています。
循環器の症状で来院された患者さんには、どのような診療の流れで対応されているのでしょうか?

まずは丁寧な問診から始めます。どのようなときに、どのような症状があらわれるのか、持続時間や頻度、痛みの性質などを詳しくお伺いします。すべての診療において問診は大事ですが、とくに循環器疾患の診断では、患者さんの訴えを聞き逃さず、正確に把握することが重要です。
そのうえで、必要に応じて各種検査を実施します。当院では、血圧測定や胸部レントゲンに加え、心電図検査、心臓の超音波(心エコー)検査、動脈硬化の程度を測る血圧脈波(ABI)検査、心筋梗塞や狭心症の診断に用いるトロポニン迅速検査など、循環器診療に必要な検査を一通り院内で実施できる体制を整えています。
さらに、運動の前後で心電図の変化を確認するエルゴメーター検査や、狭心症の診断に有効な冠動脈CT検査が必要な場合は、本院である須賀医院や近隣の医療機関をご紹介し、スムーズに検査を受けていただけるよう対応しています。
診察結果に応じて、緊急性がない場合には薬の処方や生活指導を行いながら経過観察と定期的なフォローを行います。一方で、重篤な異常が認められる場合は、速やかに高度医療機関に救急搬送するなど、必要な医療につなぐ体制も整えています。
貴院では、ペースメーカー外来を設けていると伺いました。
はい。当院では、体内にペースメーカーを埋め込まれている方を対象とした「ペースメーカー外来」を設けています。不整脈などの治療でペースメーカーを装着した場合、半年から1年に1回程度、機器の作動状況や電池の残量を確認し、必要に応じて設定の調整を行う必要があります。当院では、そうした定期的なチェックを専門的に行っています。
また、大きな病院で心臓のカテーテル治療や手術を受けた患者さんについても、継続的な経過観察が重要です。当院では、そうした治療後のフォローアップ診療にも力を入れており、地域のクリニックとして、安心して通っていただける体制を整えています。ぜひご活用ください。
