地域にとって必要不可欠な存在になることが目標。患者一人ひとりに向き合い、寄り添いながら、正しい医療を正しく実践する
日々の診療で心がけていることを教えてください。
常に肝に銘じているのは、「正しい医療を正しく実践する」ということです。例えば、複数の病気を抱えている患者さんでも、症状や状態によっては、薬の種類を減らせることがあります。どのような治療を受けるのかを最終的に決めるのは患者さんです。しかし、その判断を患者さんに任せきりにするのではなく、その人にとって適切な治療とはどのようなものなのか、私の知識と経験を総動員しながら患者さん一人ひとりと一対一で向き合い、しっかり寄り添いながら、もっとも正しいと思われる医療を目指していくことが大切だと考えています。
ご縁があってこの場所に開業しましたので、末永く地域の方々に頼りにされ、この地域に無くてはならない存在になりたいと思っています。
貴院の名称にも木村先生の思いが込められているそうですね。
当院は、0歳から100歳以上まで、ご家族皆さんでかかれるクリニックとして「さくらの木ファミリークリニック」と名付けました。モチーフとした桜(さくら)は、その美しさに多くの人が魅了され、花を見に集います。そんな万人に好かれる桜を当院のシンボルにすることで、患者さんやそのご家族、地域の方々が気軽に集える場所でありたいという願いも込めました。
院内の雰囲気もやさしく、患者さんに対する温かな思いを感じます。医院のロゴも素敵ですね。
ありがとうございます。受付、キッズスペース、診察室、処置室などの木材部分に桜の木を使用し、温かみのある親しみやすい空間作りに注力しました。医院のロゴも桜をモチーフにしましたので、患者さんの記憶や印象に残るといいなと思っています。
また、当院は、スタッフも子育て世代が多いので、土・日・祝日を休診日にして、代わりに平日は18時30分まで開院しています。効率的な受診ができるように受診予約や会計などもデジタル化しました。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
実は、趣味という趣味がないんですよね…。幼稚園生、小学生、中学生、高校生と育ち盛りの子どもが4人いますので、土日は習い事の送り迎えなどで終わってしまい、日々、子育てに追われています(笑)。でも、そんなふうに家族と過ごすのが私のベースになっているので、かなりリフレッシュできていますね。いずれは子どもたちの手も離れますので、そのときは夫婦でのんびり旅行でも楽しもうかなと思っています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。
さきほど触れたとおり、当院の目標は、この地域にとって必要不可欠な存在になることです。私の妻にも受付や経理など事務業務を手伝ってもらい夫婦二人三脚で地域医療を支えていきます。「当院が無くなったら困る」と言っていただけるまでの存在感を発揮できるよう尽力していきたいと思っています。
ですから、どんなに小さなことでも健康に関する困りごとは、何でもお気軽にご相談ください。当院は、「専門外だから」といって患者さんをお断りすることは一切ありません。ご家族皆さんのかかりつけ医であり、困ったときの駆け込み寺のような存在だと思っていただけると嬉しいです。