更新日: 2025-08-01

基本情報

名称:
大阪なんばJUN耳鼻咽喉科
診療科目:
耳鼻咽喉科, アレルギー科
住所:
〒 556-0011
大阪府大阪市浪速区難波中1丁目6-8 Osaka Metroなんばビル2階

電話番号06-6631-1187電話
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耳・鼻・のどとアレルギー疾患全般に対応。鼻の日帰り手術と睡眠時無呼吸症候群の専門診療にも注力

貴院では、どのような診療を受けられるのでしょうか?

当院は耳鼻咽喉科、アレルギー科を掲げ、耳・鼻・のどの疾患に幅広く対応しています。中耳炎、難聴、アレルギー性鼻炎、扁桃炎、咽頭炎といった一般的な疾患に加えて、鼻の日帰り手術に力を入れているのも当院の特長です。これまでは入院が必要だった鼻の手術ですが、近年は医学の進歩により日帰りで受けられるケースが増えました。保存療法で十分な効果が得られなかった方や、頻繁な通院に負担を感じていらっしゃる方に有効な治療としてご提案しています。

鼻の日帰り手術について詳しく教えてください。

伊賀 順平先生の写真

当院では「鼻づまりを改善するための手術」に注力しており、主に鼻中隔湾曲症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎の手術治療を中心に行っています。

具体的には、鼻中隔湾曲症は左右の鼻腔を隔てている鼻中隔が強く湾曲することで、鼻づまりやいびきのほか、進行すると味覚障害や、狭くなった鼻の粘膜が刺激を受けて鼻出血が起こりやすくなります。手術では、鼻の穴から約1cmの切開を入れ、湾曲した骨や軟骨を取り除いて鼻中隔を矯正します。これによって、鼻腔内の空気の通り道が改善され、慢性的な鼻づまりや息苦しさなどが軽減されます。
重度のアレルギー性鼻炎に対しては、「後鼻神経切除術」で鼻腔の後方の粘膜に切開を加え、鼻水やくしゃみを引き起こす後鼻神経を切除します。内視鏡を使用するので皮膚に傷をつけることなく、症状の改善を期待できます。

また、投薬治療やネブライザー療法で改善が見られない慢性副鼻腔炎の場合は、「内視鏡下鼻内副鼻腔手術」を行います。鼻腔内に内視鏡を挿入し、腫れた粘膜やポリープなどを切除して、鼻本来の自浄作用を回復させて鼻水や鼻づまりを改善します。切開範囲が小さく済むため、従来の手術にくらべて出血や術後の痛み、腫れが少ないのも利点です。

忙しい現代人にとって、これらの手術を日帰りで受けられるのは大きいですね。

大阪なんばJUN耳鼻咽喉科の院内の写真

はい。通常1~2週間の入院が必要だった手術が日帰りで受けられることは、患者さんの仕事や日常生活への影響も最小限に抑えられ、時間的、経済的なメリットを感じていただけると思います。

手術と聞くと怖かったり不安を感じるかもしれませんが、局所麻酔と鎮静剤を使用しますので痛みはほとんどありません。また、私は患者さんと会話しながら手術を進める方法・手技を学び、研鑽を積んできました。手術前には十分な説明を行っていますが、術中もコミュニケーションをとりながら不安の払拭に努め、手術後のフォローや経過観察まで一貫して担当しますのでご安心ください。
なお、より専門的な治療が必要と判断した場合や、全身麻酔での手術を希望される患者さんには、連携している医療機関をご紹介します。患者さんのご希望や生活に合わせて適切な治療法をご提案しますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

医療機器などで、こだわって導入されたものはありますか?

耳鼻科用CTの写真
耳鼻科用CT

診療に必要なものは一通り揃えていますが、内視鏡システムは鮮明な画像や微細な変化も見逃さない高性能なスコープ(カメラ)を備え、精度の高い検査・手術に努めています。また、耳鼻科用CTを導入し、院内で精密な検査ができる体制を整えました。CT検査によって、レントゲンだけではわからない細かい部分まで確認することができ、迅速で正確な診断に役立てています。

アレルギー疾患では、45種類のアレルゲンを短時間で特定できる検査機器を導入しました。指先から少量の採血だけで痛みも少なく、測定時間は最短15分でその日のうちに検査結果をお伝えすることできます。忙しくて時間が取れない方はもちろん、アレルギー検査は初めてという方や、注射が苦手という方も受けやすくなっているので活用していきたいと思っています。

睡眠時無呼吸症候群の診療にも注力されていると伺いました。

睡眠時無呼吸症候群は、呼吸器内科や内科を受診される方もいると思いますが、アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症など鼻のトラブルが原因のケースもあり、当院では他科の先生と連携しながら治療にあたっています。
診察では、まず内視鏡で鼻の中やのどを観察し、明らかな異常がなければご自宅に検査キットをお送りして簡易検査を行っていただきます。その結果をもとに睡眠時無呼吸症候群かどうかを判断し、さらに精密検査を行って重症度などの診断をつけます。軽症であればマウスピースの使用、減量などの生活指導を行い、重症の場合は、鼻に装着したマスクから空気を送り気道を広げるCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)で治療を進めていきます。ただし、鼻が曲がっているなど構造的な問題がある場合は、手術による治療をご提案しています。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満や扁桃肥大、顎が小さいなどさまざまな原因がありますが、鼻の疾患から併発されている方も少なくありません。なかなか自分では気づけないため受診が遅くなりがちですが、放置すると高血圧や心臓病などのリスクも高まります。睡眠中の大きないびきや呼吸の停止をご家族に指摘されたり、日中に強い眠気を感じるなどの症状がある方は、早めにご相談ください。