更新日: 2025-09-29

基本情報

名称:
やまぐち内科・腎臓内科
診療科目:
内科, 腎臓内科
住所:
〒 569-0802
大阪府高槻市北園町15番16号 Infini Takatsuki 6F

電話番号072-648-3860電話
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慢性腎臓病から、生活習慣病、一般内科まで幅広く診療。先進の検査機器も導入し、診断と治療の精度を高める

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

診療内容としては、生活習慣病、慢性腎臓病、一般内科の3つを柱としています。
生活習慣病の患者さんは50代から70代の比較的高齢の方が中心です。糖尿病や高血圧などの管理を目的に来院されます。
慢性腎臓病などの腎機能障害については、健診などで尿の異常を指摘され、受診される患者さんが多い印象です。高槻市や近隣の地域には、大きな病院以外で腎臓内科を専門に掲げているクリニックが少ないこともあり、遠方からご来院いただく患者さんもいらっしゃいます。
また、当院は駅から徒歩1分の便利な立地にあるので、通勤や通学の行き帰りに風邪や発熱、腹痛など一般内科の診療で来院される若い世代の患者さんも増えています。

特に力を入れている診療について教えてください。

山口 嘉土先生の写真

総合内科専門医、腎臓専門医としての経験を活かし、慢性腎臓病の早期発見と治療、そして生活習慣病の改善に力を入れています。
腎臓は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病と密接に関わっており、腎機能の低下は心臓病や脳卒中など重大な合併症を引き起こすこともあります。また、腎臓病は初期段階では明確な症状が現れにくいため、体調の異変を感じて受診したときには、すでに人工透析が必要なほどに腎機能が低下しているケースが少なくありません。
専門的な検査で腎臓病を早期に発見し、生活習慣の指導や適切な治療を提供することで、できるだけ腎機能低下や生活習慣病の進行を抑えることができるようサポートしています。

大きな病院に行かなくても専門的な診療を提供できるよう、新鋭の検査機器を導入されているそうですね。

高性能超音波検査機器の写真
高性能超音波検査機器

はい。診断と治療の精度を高めるために、こだわって導入した検査機器が2つあります。
まず1つ目は、精度の高い尿検査機器です。一般的な尿検査と違い、尿中のわずかな蛋白(微量アルブミン尿)を詳細に評価することができます。この指標は、腎臓の病気を早期に発見できるだけでなく、心不全や寿命にもかかわるという点で全身管理のために重要な指標となります。
2つ目は、ドップラー機能付きの高性能超音波検査機器です。健診や人間ドックで受ける腎臓の超音波検査と違い、この装置で腎臓の内部の血流の量や速度、流れのパターンまで詳細に把握できます。これによって、血液検査や尿検査だけではつかめない腎臓の状態や、動脈硬化の影響度まで評価でき、治療や診断の精度が高まります。
これらの検査機器によって、患者さんご自身が自分の状態を数値や画像で具体的・視覚的に理解できるようになり、納得して治療に臨んでいただいています。

食事療法や運動療法を重視した”チーム医療”に注力されていると伺いました。

山口 嘉土先生の写真

はい。当院では、高血圧や糖尿病、慢性腎臓病など治療は、食事や運動といった生活習慣の改善が土台となると考えています。単に薬を処方するだけでなく、管理栄養士による栄養指導や、私が保有している「腎臓リハビリテーション療養指導士※3」の資格を活かした運動指導に注力しています。
 
具体的には、栄養指導の前には血液検査に加え、尿検査により普段どれだけ塩分を摂っているかを調べ、その上で、管理栄養士が患者さんのライフスタイルに合わせた無理のない食事療法を一緒に考えます。その際は、「あと〇gの塩分を減らすために〇〇を減らしましょう」といった、具体的なアドバイスを心がけています。
 
また、運動療法では、運動能力の増加、骨密度の増加、体脂肪率の減少、インスリン感受性の改善、中性脂肪の減少を目指します。運動は厳しすぎると長続きしませんが、軽すぎる運動でも十分な効果が得られませんので、まずは患者さんの病状や体力を医学的に評価し、実現可能な運動療法を開始していきます。専門的な知識をもつ看護師とともに、生活療養のポイント、セルフケアについても、総合的に相談をしていきます。
 
腎臓専門医と看護師、管理栄養士の連携によるチーム医療を提供し、患者さんの健康をより良いものへと導くお手伝いをさせていただきます。
  
※3 日本腎臓リハビリテーション学会腎臓リハビリテーション療養指導士
腎疾患や透析患者に対して、腎機能の状態をしっかりと把握し、病状を悪化させない適切な運動を指導し、薬物療法や栄養療法と並行して質の高いリハビリテーションを提供する専門資格