更新日: 2025-10-14

基本情報

名称:
あや乳腺外科クリニック
診療科目:
乳腺外科
住所:
〒 569-0802
大阪府高槻市北園町15-16 Infini Takatsuki 7階

電話番号072-648-3864電話
する

乳腺専門クリニックならではの充実した検査設備で、乳がんや乳腺疾患の早期発見ときめ細やかなフォローに注力

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

山口 絢音先生の写真

患者さんの多くは40代の女性です。最近は、乳がんの罹患率が40代から増えるという認知が広まってきており、意識して受診される方も多いですね。更年期に差し掛かり、「胸の状態が以前と違う」「乳房の痛みやハリがある」と来院される方や、授乳中で乳房のしこりが気になる方、乳がん手術後のフォローアップで通院されている方などもいらっしゃいます。

貴院の診療内容と、検査の一般的な流れについて教えてください。

当院は乳腺外科の女性専門クリニックとして、乳がん検診をはじめ、乳房・乳腺に関する疾患全般の診療を行っています。女性が安心して受診できるよう、受付・検査・診察は女性医師と女性スタッフが対応します。
 
例えば、健康診断で異常を指摘された方や、乳房の痛みやしこりが気になって受診された方の場合、まずは問診でお話を伺い、お持ちいただいた画像データがあれば合わせて確認し精密検査を行います。主にマンモグラフィと乳腺超音波検査で乳腺の状態や石灰化、腫瘤などを調べますが、検査内容は患者さんご希望や年齢、体質などに合わせて適切なものをご提案いたします。その日のうちに検査結果が出ますので、画像を一緒に見ながら患者さんにご説明し、治療や経過観察につなげています。
また、必要に応じて細胞診や組織診などの追加検査も同日に実施することができ、こちらは後日、結果や治療方針のご説明をさせていただきます。

検査機器は高性能のものを導入されていると伺いました。

あや乳腺外科クリニックの院内の写真
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)

マンモグラフィは乳房を平面的に撮影する従来型の2Dタイプに加え、立体的な画像で詳細な観察ができる3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)も導入しました。乳房は厚みがあり、若い世代や乳腺が発達している高濃度乳腺の方は、病変が乳腺に隠れて見つけにくいことがあります。3Dマンモグラフィは乳腺の重なりを避け、さまざまな角度から写すことで、見えにくい場所にあるがんや異常も発見しやすくなります。乳がん検査で「要精密検査」となった方や、より正確な検査をご希望されている方には特に3Dマンモグラフィをおすすめしています。
 
また、組織診で用いる機器として、吸引式組織生検システムを採用しました。バネの力を利用して組織を採取する従来型の針生検は、十分な量の組織を取るために何度も病変に針を刺す必要があるため、出血リスクが高くなったり時間がかかったりするのに対し、吸引式組織生検システムでは短時間でより多くの組織を採取することができ、診断精度も高まります。
検査のなかには、どうしても痛みを伴うものがありますが、事前に丁寧に十分な量の麻酔を効かせるよう努めるなど、できるだけ患者さんの体にかかる負担を抑えられるようにしています。

乳がん検診は、どのくらいの頻度で受けるとよいのでしょうか?

乳がんの発症は30代後半から増加し、40代後半でピークを迎えます。検診の目安としては、やはり35歳を超えたら一度は検査を受けていただきたいですね。頻度は、自治体が推奨している2年に1回を基準に、気になる症状があるときは早めに乳腺外科を受診するのがよいと思います。
 
定期検診の重要性が広まってきているものの、仕事や育児で忙しい働き世代の方はつい後回しになってしまい、思った以上に進行した状態で乳がんと診断されることも少なくありません。また、高齢になると発症しにくくなったり進行が遅くなったりするとは限らず、60代、70代で乳がんを発症するケースもあります。乳がんは、初期のうちに発見し適切な治療を始めれば、5年後も99%以上の方が元気に過ごすことができる病気です。早期発見が何よりも大切ですので、定期的に検査を受けてご自身の体の状態をチェックしていただきたいと思います。