心と体の支援を大切に、患者や家族に寄り添った心温まる医療で生活をサポート
日々の診療で心がけていることはありますか?
病気の有無に限らず“完璧な状態”というのは難しいですが、今ある不調をできる限り取り除いてケアすることで、少しでもよい状態を維持し、患者さんの生活が充実したものになるよう努めています。また、患者さんの一番の支援者であるご家族にも、病気や体の状態について理解していただくように、分かりやすく丁寧な説明を心がけています。
そのためには、患者さんやご家族のお話にじっくりと耳を傾けることが重要です。たとえば同じ病気の患者さんでも、生活状況や考え方、ご本人やご家族の希望によって適切な医療は変わってきます。それぞれの価値観や思いを尊重しながら、満足していただける医療の提供を目指しています。
患者さんとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
これまで多くの患者さんを診療し、お看取りもしてきましたが、「菅先生が主治医で本当によかった」「闘病生活は大変だったけれど、よい時間もたくさんありました」と、患者さんやご家族から温かい言葉をいただいたことが何度もありました。一人の人間として患者さんと真摯に向き合い、その方の人生観や想いに触れながら信頼関係を築けたことは、ずっと心に残っています。
患者さんやご家族に寄り添い、穏やかな最期を迎えられるようお手伝いできたと感じるときは、これ以上ない喜びであり医師冥利に尽きる瞬間です。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

この北摂地域は私が生まれ育った場所でもあり、恩返しのような気持ちで日々診療にあたっています。現在は私一人で診療を行っていますが、将来的には医師やスタッフを増員し、診療体制を拡充していきたいと考えています。
病気を患ったり体が思うように動かなくなったりすると、どうしても気分も落ち込んで生活の質が落ちてしまうと思います。体と心は密接につながっており、体の不調を取り除くことで心も前向きになり日常生活を楽しめるようになります。そしてその逆も然りで心が不安や悩みなど強くあると身体の元気も出なかったりします。
当院では、体と心の両方から支援し、患者さんがご自宅や住み慣れた地域で少しでも穏やかな生活が送れるよう力を尽くしてまいります。お困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。