きちんと治すため、患者との対話を重視。これからも「頭痛やたんこぶを気軽に相談できるクリニック」であり続けたい
MRI検査やCT検査も貴院で受けられると伺いました。

はい、当院ではMRIとCTの両方を院内に導入し、検査を行っています。MRIは、ベッドの周囲が開放的なオープン型装置を採用しており、視界が広く圧迫感が少ないのが特長です。撮影中の機械音も少なく、従来のトンネル型装置に比べて患者さんの負担を軽減できます。
脳や神経には、外からはわかりにくい出血が隠れていたり、症状が現れない「無症候性脳梗塞」が見つかることもあります。こうした病気を見逃さず、できるだけ早期に発見するために、当院では必要に応じて検査をご提案しています。
先生が日々の診療で大切にしていること、心がけていることを教えてください。
病気をきちんと治すためには、患者さんご自身に病気や治療について理解していただくことが欠かせません。そのため当院では、患者さんのお話を丁寧に伺うと同時に、症状や治療の選択肢についてわかりやすくご説明することを大切にしています。
例えば、検査や診察の結果から頭痛のタイプを診断した際には、「どの種類の頭痛にあたるのか」「どのような仕組みで痛みが生じているのか」といった点をお伝えします。そのうえで、治療としてどのような薬があり、それぞれがどのように作用してどんな効果が期待できるのかについても説明します。もっとも、言葉だけでは伝わりにくいこともありますので、紙に図を描いたり、パンフレットをお渡ししたり、模型を使ったりして、できるだけ視覚的にもご理解いただけるよう工夫しています。また診察では、可能な限り診断名を明確にお伝えすることも重視しています。
こうした取り組みのため、診察に少しお時間をいただくこともありますが、患者さんとじっくり対話し、納得して治療を受けていただくことが、症状の改善につながると考えています。
休日はどのようにお過ごしになっていますか?
休診日である水曜と日曜の早朝には、約13kmのウォーキングを続けています。一昨年の人間ドックで内臓脂肪の蓄積を指摘され、食事制限とウォーキングで減量に取り組んだところ、数値が正常化しました。以来、その健康状態と体力を維持するために、今もウォーキングを習慣にしています。
そのほかには、高校時代の同級生とLINEでやりとりをしたり、読書やネットサーフィンを楽しんだりと、ゆったり過ごすことも多いですね。休診日前の夜には、居酒屋で軽くお酒をいただいたり外食をしたりするのも、よい気分転換になっています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

脳神経外科と聞くと、「くも膜下出血や脳出血、脳梗塞など重い病気を診るところ」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし実際には、頭痛やめまい、手足のしびれや麻痺、もの忘れといった症状、さらには頭の切り傷やたんこぶなどの外傷まで、幅広く診療しています。脳や神経の病気だからといって、必ずしも大病院に行く必要はありません。軽い症状であれば地域のクリニックで十分に治療可能ですし、必要に応じて速やかに高度医療機関をご紹介する体制も整えていますので、安心して受診いただけます。
風邪のときに内科クリニックに行くのと同じように、「最近頭痛が気になる」「頭をぶつけて心配」「めまいがする」「もの忘れが増えた」といったときは、どうぞお気軽に当院へご相談ください。地域の皆さんの“頭のかかりつけ医”としてお役に立てれば幸いです。