更新日: 2024-05-10

基本情報

名称:
有秋台医院
診療科目:
産科, 婦人科
住所:
〒 299-0125
千葉県市原市有秋台西1-7

電話番号0436-66-3838電話
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一般内科から皮膚科、小児科、婦人科まで幅広く診療。産科では、出生前検査に力を入れ、出産後の育児相談まで含めたトータルサポートを実践

すでに地域に浸透し、数多くの患者さんに慕われていますが、改めて貴院の特長を教えてください。

鶴岡 信栄先生の写真

当院は、産科・婦人科をメインとしていますけれども、京葉工業地帯の工場団地内に開業してかれこれ50年以上経ちます。当時は近隣に医療施設が少なく、産科・婦人科のみならず、内科、小児科などの患者さんもみることが必要とされていました。現在も、例えば、風邪やインフルエンザ、腹痛といった一般内科から小児科、皮膚科の疾患を診療することは多いですね。プライマリ・ケア(初期診療)を担う地域のかかりつけ医として幅広く診療し、より専門的な診療が必要な場合は連携している病院をご紹介して、治療の道筋をつけるところまで責任を持って取り組んでいます。

そうすると、来院されている患者さんの年齢層や主訴も幅広いのですか?

そうですね。産科は、妊婦健診や分娩の患者さんで20〜40代、婦人科は、月経のトラブルや更年期障害などで20〜60代の方が多いでしょうか。新型コロナ禍にあったここ4年ほど、内科は、ほとんど発熱外来と予防接種の患者さんでしたけれども、お子さんの風邪や腹痛、中高年の方の生活習慣病の治療や管理と、受診される目的は幅広いです。中には、当院で出産した方が娘さんの出産にあたり孫もよろしく頼みますといってくださったり、2代、3代で通ってくださる患者さんもいらっしゃったりして、とても嬉しく医師冥利につきますね。

貴院の産科について、どのような診療が受けられるのか教えてください。

当院では、定期的な妊婦健診も含めて、出生前の検査に力を入れています。例えば、超音波検査では、大学病院と同等レベルの「4D超音波診断装置」を導入しています。これによって四肢や心臓の異常、胎盤や羊水の状態なども含めてより詳しく評価することができますし、お腹の赤ちゃんの表情や仕草をリアルタイムでお母さんやご家族で楽しんでもらうことができます。
さらに、見た目ではわからない染色体異常などの有無や可能性を調べる「新型出生前診断(NIPT)」や、月一回、小児循環器内科医による「胎児心スクリーニング」もおこなっています。

もちろん、お子さんの染色体異常や形態異常といったセンシティブな情報は、出生前に「知りたい」、「知りたくない」というのが人によって大きく分かれ、非常に難しい判断を求められることもありますので、ていねいな説明や対話が必要です。ただ、その中でも、胎児期の先天性心疾患については、出産前に可能な限り診断することをめざしています。お子さんの心臓に問題があることが予めわかっていれば、高度医療機関で出産し、その後もフォローしてもらえます。その子の生きようとする力を最大限サポートできるよう、お母さんやご家族に最善な選択をしてほしくて、出生前検査に力を入れています。

無痛分娩や出産後の育児相談にも力を入れているそうですね。

鶴岡 信栄先生の写真

妊娠、出産が無事に終わるかどうかは、お母さん、赤ちゃん、ご家族の方々のこれからの生活に非常に大きな影響をあたえます。出産がゴールではありません。分娩後の生活にもかかわる開業医として、お母さんと赤ちゃんのために、高次医療機関での分娩が望ましいと判断した場合は、連携している大学病院などにご紹介しています。お産が無事終わり、その後の予防接種などで、お母さんと赤ちゃんが一緒に来院され元気な姿をみることができるのは本当に嬉しいです。一方で、当院で対応可能であると判断した患者さんに対しては、ここで産んでよかったと思っていただけるように全力で対応しています。「無痛分娩」にも対応しています。無痛分娩でも自然分娩でも、お母さんが自分自身と赤ちゃんにとってベストな方法を考えた結果なので、どちらも立派なお産です。私としては、選択をする際に、メリット・デメリットをよくお話して、決断のサポートをするようにしています。

出産後の育児相談については、当院の助産師に「わらべうた産後ダンス」や授乳・育児相談を兼ねた助産師外来を担ってもらっています。開業医になってから、サポートしてくれる人がいない核家族の中で、孤独な育児に悩んだり、お子さんの発達等で追い詰められたりしているお母さんたちが多くいらっしゃることがわかり、こういった試みの必要性を実感しています。特に、「わらべうた産後ダンス」は、終了後、お母さん同士の交流も兼ねていますので、ここで“ママ友”を作ってもらえたらいいですね。