院長である父と二人三脚で、一般的な内科疾患から小児科、専門である大腸・肛門外科まで幅広く診療
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?
地域のかかりつけ医」として、内科、消化器内科の他に小児科も標榜していますので、小さなお子さんからご高齢者まで、幅広い年代の患者さんが受診されています。
内科的な疾患や症状については、院長である父が診療にあたっていますが、大人の方ですと、倦怠感など身体の不調をはじめ、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病、腹痛や食欲不振などの消化器症状を訴える患者さんが多いですね。お子さんの場合は、発熱、鼻水などの風邪症状や、乳幼児の定期予防接種や健診で多く来院されています。
僕が入ってからは大腸・肛門外科も標榜するようになりましたので、便通異常や便潜血などの大腸疾患が疑わる方や痔などの肛門疾患の症状で来院される方、大腸内視鏡検査を目的にいらっしゃる患者さんも増えております。
肛門の病気について、こちらではどんな診療が受けられるのでしょうか?
痔は大きく分けて、肛門にいぼ状の腫れができるいぼ痔(痔核)、肛門の出口周囲の皮膚が切れてしまう切れ痔(裂肛)、直腸と肛門の周りの皮膚がつながってトンネルができてしまう痔瘻(あな痔)の3種類のタイプがあります。
痔核と裂肛は、症状がそれほどひどくなければ、基本的に、抗炎症薬の内服による薬物療法や保湿剤の使用、食生活の見直しや座りっぱなしにならないなどの生活指導で症状の改善をめざします。
症状が重く外科的治療が必要だと判断した場合、肛門ポリープ切除や外痔核切除、痔核結紮(じかくけっさつ)術などの比較的簡単な手術は、当院で日帰り手術が受けられるよう移転に伴い設備を整えました。手術時間は20〜30分程度で、術後2〜3時間ほど休んでもらえればお帰りいただけます。また、日帰りでは難しい症例については、勤務している群馬県渋川市の北毛病院で僕の手術を受けていただくか、近隣の痔の専門病院をご紹介させていただきます。
痔瘻の場合は基本的に手術が治療の第1選択になります。肛門機能を温存しつつ根治性の高い手術が必要となるので、同様に専門病院へご紹介もしくは北毛病院での僕の手術をご提案しています。
肛門疾患を専門に診る医院が近隣に多くありませんので、「中田医院で肛門の病気も診てもらえるようになった」ともっと地域の方に知っていただき、お尻のことで何かお悩みがあれば気軽に相談していただけるようになれば嬉しいですね。