更新日: 2023-10-24

基本情報

名称:
三浦医院
診療科目:
内科, 外科, 麻酔科
住所:
〒 370-0511
群馬県邑楽郡大泉町北小泉3丁目11-6

電話番号0276-62-2917電話
する

東武鉄道小泉線・小泉町駅から徒歩9分。県道沿いに建つ、ベージュを基調とした建物が「三浦医院」だ。
院長の松本恵理子先生は、大学病院や総合病院の麻酔科に勤務して手術中の麻酔管理を担当するなど多くの臨床経験を積み、医師としての技術を培ってきた。加えて、スウェーデンに2年間留学して基礎研究にも従事するなど、多様な経験をもつ。

三浦医院があるこの場所は、もともと松本院長の父が開業していた場所だ。
長年にわたり館林市邑楽郡地域の医療を担ってきた医院を松本院長が継承し、2004年に三浦医院として開業。2022年からは館林市邑楽郡医師会の会長も務めるなど、多方面から地域医療への貢献を図る。

同院が大切にしているのは、地域のかかりつけ医として患者さんの多様な症状を診ること。そして適切な医療につなげるべく、必要な措置を見極めること。
患者さんが健康を保つためにどうすればいいか、一人ひとりとていねいに対話を重ねながら、諦めることなく一緒に考えていきたいと語る。
今回は、医師を志したきっかけ、“町のお医者さん”を理想として目指してきた経緯、地域のかかりつけ医の役割や地域医療への思いなどについて伺った。

“町のお医者さん”であった父が理想の医師像。麻酔科医として臨床経験を積んだのち開業へ

はじめに、医師を志したきっかけを教えていただけますか?

松本先生の写真

私の父が医師で、この場所で開業医をしていました。父の専門は外科でしたが、いわゆる“町のお医者さん”として患者さんのさまざまな疾患に対応し、夜間には往診したり、警察医や学校医の仕事も務めるなど、地域のかかりつけ医の役割を幅広く担っていました。その姿を身近で見ているうちに、自然と医師を志すようになりました。

東京医科大学に進学し、1992年にご卒業、同学の麻酔学教室に入局されました。なぜ麻酔という領域を選ばれたのですか?

麻酔科の医師には、手術中の麻酔管理、集中治療室での集中治療、ペインクリニックなど外来での痛みの治療といった仕事がありますが、共通して求められるのは、患者さんの呼吸や循環などの状態を良好に保つ全身管理の技術です。この全身管理ができるようになれば、医師として対応できる幅が広がり、今後どのような領域を専攻しても活かすことができると考えました。

東京医科大学病院の麻酔科では、手術室での麻酔管理を中心に、集中治療室での治療やペインクリニックの診療に携わってきました。

1997年から2年間、スウェーデンのルンド大学に留学されました。

日本では臨床に携わり医師としての研鑽を積んでいたのですが、留学中は基礎研究に従事しました。ルンド大学の研究所と連携して脳虚血という分野について研究し、医学博士の学位を取得しました。

帰国後は厚生中央病院の麻酔科に勤務し、ここでも手術室での麻酔管理を中心に臨床に携わりました。そして2001年からは、父が開業していた三浦外科医院に勤務し、2004年に同院を継承するかたちで三浦医院を開業しました。

大学病院などで麻酔科医として勤務する選択肢もある中で、継承・開業しようとお決めになった理由をお聞かせいただけますか?

麻酔科医の仕事も非常にやりがいがあったのですが、私にとって理想の医師像は、父のような“町のお医者さん”です。自分が年を重ねたときにどのようなことをしているのが理想だろうかと考えたときに、基幹病院や大学病院の勤務医よりも、地域の中で医療を提供する開業医のほうが自分に合っているような気がしました。

それともう一つ、子育てとの両立も大きな要因です。勤務医の場合、仕事と子育ての両立がどうしても難しくなる場面があります。子どもをのびのびと育てながら医師の仕事を続けていくには、都市部の勤務医ではなく、生活に密着した地域で開業するほうがいいのではないかと思うところもありました。

三浦医院の外観写真
入り口前の花壇には、季節ごとに色とりどりのお花が植えられている
三浦医院の待合室写真
木の質感を活かした待合室は、明るく居心地の良い空間