父は皮膚科医として一般的な皮膚疾患の診療に加え、「JNスキンケアセンター」を設立し、温泉地特有の肌トラブルに悩む方々のための商品開発や、美容皮膚科領域の自費診療にも取り組んでいました。そうした父の診療を長年かかりつけとしていた患者さんや、美容的なスキンケアを求めて受診される方々が、現在も多くいらっしゃいます。
 
また、私の専門である消化器内科では、腹部の不調を訴える患者さんや、胃カメラ検査を希望される方も増えています。そのほか、発熱・風邪・インフルエンザなどの感染症、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病の患者さんも多く、幅広い症状や疾患に対応しています。
患者さんの年齢層は比較的中高年層が中心ですが、親子で通院される方も少なくなく、地域に根差した“ファミリークリニック”としての役割も担っています。

上部消化管（食道・胃・十二指腸）を対象とした消化器内視鏡検査を行っています。経口内視鏡・経鼻内視鏡のどちらにも対応しており、経口の場合はご希望に応じて鎮静剤を使用することで、よりリラックスした状態で検査を受けていただけます。また、経口カメラ検査にも経鼻用の細径スコープを使用しているため、従来よりも喉の違和感が少なく、身体への負担を軽減しています。
経口・経鼻それぞれにメリットがありますが、特に経鼻内視鏡は、食道入口部や咽頭・喉頭の病変を観察しやすく、食道がんの早期発見にも有効です。

はい。特に食道がんは、発見が難しく、自覚症状がほとんど現れないことが多い疾患です。違和感を覚えたときには、すでに進行して転移しているケースも少なくありません。そのため、私は検査時に細部まで丹念に観察し、わずかな異変も見逃さないよう常に注意を払っています。
実際に、胃がんと食道がんを同時に発症していた患者さんを早期の段階で見つけることができ、連携している病院で治療を受けられた結果、現在は元気に過ごされています。こうした経験は、早期発見の重要性を改めて実感させてくれます。経鼻内視鏡は鎮静剤を使用しませんが、「思ったより楽だった」とおっしゃる方が多いです。40代以降の方には、ぜひ定期的に検査を受けていただきたいですね。

生活習慣病は、早期発見はもちろんですが、治療を継続していくことが何より大切です。なかでも糖尿病は、薬物療法の工夫や食事・運動を含めた生活指導など、きめ細かなサポートを必要とする疾患です。
 
そのため、大分県医師会が主催する糖尿病診療の研修を受講し、最新の知見を取り入れながら、一人ひとりの病状や生活背景に合わせた診療を行っています。健診や人間ドックなどで血糖値や脂質の異常を指摘された際には、症状がなくても早めに受診していただくことをおすすめしています。

皮膚科では、湿疹やじんましん、アトピー性皮膚炎など、年齢や性別を問わず幅広い皮膚トラブルに対応しています。難治性の皮膚疾患については、連携する専門医をご紹介し、適切な治療につなげています。なかには、一見皮膚の問題のように見えても、実際は肝機能障害など内臓の疾患が原因となっているケースも少なくありません。そのため、内科・消化器内科の視点から全身の状態を踏まえて診察するよう心がけています。

父が開発した「JN全身シャンプー」は、肌のバリア機能を守る皮脂を必要以上に落とさない処方が特徴で、アトピー性皮膚炎の方にも安心してご使用いただけます。県外からご注文をいただくことも多く、現在も継続して販売しています。
私が入職してからは、新たにプラセンタ療法を導入しました。更年期障害や慢性肝疾患などの治療目的であれば保険診療の対象となり、美容や疲労回復などを目的とする場合は自費診療としてご案内しています。
 
そのほか、美肌やシミ・シワの改善、疲労回復を目的とした各種注射・点滴療法も実施しています。いずれも自費診療にはなりますが、できる限り多くの方に続けていただけるよう、質を保ちながらも負担の少ない料金設定をしていますので、ぜひご利用ください。