更新日: 2025-05-09

基本情報

名称:
横田耳鼻咽喉科医院
診療科目:
耳鼻咽喉科, 気管食道外科
住所:
〒 390-0313
長野県松本市岡田下岡田220-1

電話番号0263-46-8881電話
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風邪、中耳炎、アレルギー性鼻炎などの一般的な病気から、顔面神経痛や味覚嗅覚障害などの特殊な病気まで専門的に診療。アレルギー性鼻炎では高周波電気凝固術を実施

現在、どのような患者さんが来院されていますか?

横田 耕二先生の写真

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんが受診されています。
耳鼻咽喉科では、小さなお子さんの場合、中耳炎や風邪による鼻炎、のどの炎症といった症状が多く見られます。大人の患者さんでは、花粉症などのアレルギー疾患、めまい、慢性鼻炎など、主訴は多岐にわたります。最近では、長引くせきに悩まれる方も増えている印象です。
気管食道科でよく見られるのは、喉に魚の骨が刺さったという訴えですね。ご高齢の方では、入れ歯や歯の詰め物がのどに引っかかってしまうケースも少なくありません。また、小さなお子さんがボタン電池を誤飲した可能性があると、慌てて来院されることもあります。さらに、当院では予防接種も行っており、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンを受けに来られる近隣の方も多いですね。

主に耳、鼻、のどについて幅広く診療されているのですね。

はい。私は 耳鼻咽喉科専門医と気管食道科専門医の資格を持ち、一般的な耳鼻咽喉科の診療はもちろん、気管や食道に関する疾患にも専門的に対応しています。

気管食道科というと、あまり馴染みのない方も多いかもしれませんが、先ほどお話しした魚の骨がのどに刺さるといった異物のトラブルはもちろん、食べ物が飲み込みにくい(嚥下障害)、長引くせき、胸やけ、声がれなどの症状も診療の対象になります。こうした症状は、消化器内科や呼吸器内科が扱う疾患と重なる部分もありますが、私は気管や食道の専門的な知識と技術を活かし、より的確な診断・治療を行っています。また、必要に応じて他科とも連携しながら、患者さん一人ひとりに適切な治療を提供できるよう努めています。

貴院で特に力を入れている診療について教えてください。

電子内視鏡機器の写真
電子内視鏡機器

やはり、アレルギー性鼻炎ですね。特に花粉症の患者さんは非常に多く、毎年多くの方が症状に悩まされて来院されます。
治療にあたっては、まず鼻炎症状の原因を正確に把握することが重要です。そのため、電子内視鏡(ビデオスコープ)を用いた検査を行い、鼻の奥の状態を詳しく観察します。この検査により、腫瘍や副鼻腔炎の有無、鼻粘膜の腫れなどを確認し、ほかの病気との鑑別を行います。アレルギー性鼻炎が疑われる場合は、血液検査でアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を特定し、アレルギーの強さを評価。その結果をもとに、抗アレルギー薬による薬物療法を中心に、患者さんの症状に合わせた治療を行っています。

アレルギー性鼻炎に対する手術も行っているそうですね。

はい。薬物療法で十分な改善が見られない場合は、手術による治療を検討しますが、当院では、高周波電気凝固術といって、アレルギー反応によって腫れた鼻腔粘膜を電気で凝固させて腫れを抑え、鼻炎症状の改善を目指す手術療法を行っています。

手術と聞くと不安に感じる方もいるかもしれませんが、高周波電気凝固術は局所麻酔で行い、治療時間はわずか5分程度。一度の施術で1〜2年にわたって症状の緩和が期待できるとされています。アレルギー性鼻炎には、スギ花粉症のような季節性のものと、ハウスダストなどが原因の通年性のものがありますが、高周波電気凝固術はどちらの症状にも有効です。薬だけでは十分な効果が得られない方、長期間の症状緩和を希望される方は、ぜひ一度ご相談ください。