更新日: 2023-04-28

基本情報

名称:
わいわいクリニック
診療科目:
リウマチ科, 内科
住所:
〒 710-0133
岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10

電話番号086-428-8525電話
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リウマチ治療で最重要なのは炎症を止めること。できる限りたくさんの患者を痛みから解放してあげたい

現在も遠方から来られる患者さんは多いのでしょうか?

篠原先生の写真

そうですね。近隣県はもちろん、北は北海道、南は沖縄、関西や関東圏の患者さんもいます。岡山県内と県外で半々くらいの割合でしょうか。長期にわたり治療しているが、期待するような効果が得られていないと感じている患者さんが多く来院されています。私が著した本や、インターネットの検索などで当クリニックを知って来られるようですね。
 
40年前から現在もなお、リウマチを抑えようとする治療が主流となっていますが、それらのリウマチ薬は、効かない人もいれば、副作用で服用できない人もいます。また、たとえ効果があったとしても患者さんにはリスクが高い治療だと考えています。患者さんは、「大きな効果」と「より安全」を求めて、遠方からもわざわざ来院されるのではないでしょうか。確かに当クリニックでは、鎮痛剤を服用する人や手術をする人はほとんどいらっしゃいません。
 
ある熊本在住の患者さんは、2016年の熊本地震の際、被災しているにもかかわらず「リウマチの痛みに耐えられないから」と受診にお見えになりました。私自身はリウマチを患ったことはありませんので、その本当の痛みはわかりません。ただ、こんな災害時でもわざわざ熊本から岡山まで来なければならないほどの痛み、苦しみなんだと痛感し、「できるだけたくさんの患者さんを同じような痛みから解放してあげよう」と新たに心に誓った出来事でしたね。

では、リウマチ治療について詳しくお聞かせください。

リウマチ治療でまず重要なのは、患者さんの抱える症状が本当にリウマチであるのか、そしてそれがリウマチだったとして、本当に治療が必要なリウマチなのかを見極めることです。適切な診断の結果、炎症があれば治療が必要で、リウマチの症状がまったくない「寛解」状態を長く維持することを目標に、炎症を止める治療を行います。リウマチという「病気を治す」ことではなく、リウマチによる「炎症を止める」ことが最も重要なのです。

「本当のリウマチ」「治療が必要なリウマチ」とはどのようなことでしょうか?

篠原先生の写真

まず、リウマチの代表的な症状に「朝の関節のこわばり」や「関節の痛み」がありますが、このような症状は、加齢によってもあらわれます。リウマチによるこわばりは、時間にすると15分~30分以上、期間にすると4週間以上と長く続くことが特徴です。ですから、「朝の関節のこわばり」や「関節の痛み」だけで、リウマチを断定することはできません。10分以内くらいで治まる程度のこわばりや痛みであれば、リウマチではない可能性も高いのです。
 
また、血液検査などでリウマチ因子(リウマトイド因子)が陽性だからというだけでリウマチの診断はつけられませんし、治療も必ずしも必要ではありません。リウマチ因子は、リウマチ発症の直接的な原因ではないため、特に関節の症状や炎症が起きていなければ、治療の必要はないと判断します。
 
患者さんの中には、関節のこわばりや痛みの症状、「リウマチ因子」という響きに、リウマチ発症を疑い不安に思われる方も多いのですが、このような不安に駆られての予防的な治療は患者さんの身体のダメージになるだけで、まったく必要がないのです。
 
このように、リウマチは診断や治療が必要か、どのような治療を行うかの判断が難しい疾患です。どこに行ってもリウマチが治らないと困っている方や、関節のこわばりや痛みがあってリウマチかもしれないとご不安な方は、ぜひ当クリニックにご相談いただきたいですね。患者さんの抱えている症状が、本当に治療が必要なリウマチなのかどうかをしっかり見極めた上で、適切な治療を提供させていただきます。