風邪から生活習慣病まで幅広く診療。全身CT検査など検査体制を充実させて病気の早期発見・早期治療に尽力し、医療・介護の両面から在宅療養もサポート
現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

年齢層でいうと、ご高齢の方や中高年世代の患者さんが全体の6~7割を占めています。主な症状としては、風邪や腹痛、花粉症といった一般的な内科疾患に加え、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病の管理で、定期的に通院される方が多くいらっしゃいます。
また、全体の約3割は小児の患者さんで、予防接種や感染症などによる小児科の受診のほか、病後児保育室「すくすくナーサリー」をご利用になるご家庭も少なくありません。
そのほかにも、胃の内視鏡検査やCT検査、目黒区の特定健診、胃がん・肺がんなどの各種がん検診、禁煙治療などを目的に来院される患者さんも多く、幅広い年代・ニーズに対応しています。
小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広く診療されているのですね。
地域の“ホームドクター”として、できる限り多様なニーズに応えられるよう心がけています。以前の所在地である千葉県茂原市では、年間200件ほど、軽症を中心とした救急搬送の受け入れも行っていました。しかし、東京都では救急医療の体制が非常に整っており、個人クリニックが救急車を直接受け入れる機会は少なくなりました。
その分、医療設備を充実させ、特定健診や各種がん検診、胃の内視鏡検査などによる病気の早期発見・早期治療に力を注いでいます。また、通院が難しいご高齢の方への在宅療養支援にも積極的に取り組み、かかりつけ医としてより幅広い役割を果たしていきたいと考えています。
具体的にはどのような検査が受けられるのでしょうか。まずは、胃カメラと大腸CTの検査について教えてください。

当院では、内視鏡検査として胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行っており、経鼻・経口のどちらにも対応しています。患者さんのご希望や体調に応じて選んでいただけますが、なかでも、吐き気を催しにくく比較的負担の少ない経鼻内視鏡を選ばれる方が多い印象です。局所麻酔を使用することで、初めての方でもリラックスして受けていただけるよう配慮しています。
大腸の検査については、内視鏡ではなく、CTによる「大腸CT検査(バーチャル大腸内視鏡)CTC」を導入しています。これは、内視鏡を挿入することなく、大腸内部を画像化して確認する検査で、病変の種類や大きさにもよりますが、大腸内視鏡検査と同程度の診断精度があるとされています。
検査の前日には下剤を服用し、腸をきれいにした状態でご来院いただきます。撮影したCT画像は、放射線科専門医が読影・診断を行い、結果をご説明します。便潜血反応の陽性や腫瘍マーカーの高値など、大腸がんの可能性が疑われる場合には、保険診療として受けていただくことが可能です。
万が一、ポリープなどの病変が見つかった場合には、連携しているがん研有明病院などの専門医療機関をご紹介し、必要な精密検査や治療へと迅速につなげています。
貴院では、CTによる全身の検査が可能だそうですね。

当院が導入しているマルチスライスCTは、頭部から胸部、腹部、関節まで、全身のさまざまな部位を撮影することが可能です。たとえば、脳腫瘍や脳出血などの脳の病変、肺がんをはじめとする肺疾患、肝臓がん・膵臓がん・胆石症といった腹部の病気の早期発見にも役立ちます。また、体脂肪量の測定も行うことができるため、生活習慣病のリスク管理にも活用しています。
特に中高年の方で、「血圧が高くて頭が痛い」「転倒して頭をぶつけた」といった場合には、脳梗塞や硬膜外血腫などのリスクが考えられるため、頭部CTをお勧めすることがよくあります。画像をもとに早期に異常を察知し、必要に応じて専門機関へ迅速にご紹介できる体制を整えています。
また、関節の痛みに関しても、膝などの関節部位をCTで撮影することで、軟骨や骨の状態を3D画像で詳しく確認することが可能です。診断の結果、整形外科での専門的な治療が必要と判断されれば、適切な医療機関をご紹介するなど、かかりつけ医としての橋渡し役も担っています。
高齢者の在宅療養支援について、どのような取り組みをされていますか?

当院の強みのひとつは、医療と介護の両面から在宅療養を支える体制が整っている点だと考えています。先ほどお話しした居宅介護支援事業所「武田医院ケアセンター」には、常勤とパートタイムのケアマネジャーがそれぞれ在籍しており、私自身も主任ケアマネジャーの資格を持ち、管理者として業務に携わっています。
現在は、当院に通院されていた患者さんやそのご家族からのご依頼が中心ですが、地域のどなたからでもご相談をお受けしています。訪問診療や介護認定の申請支援、ケアプランの作成などを通じて、医療と介護の垣根を越えた、切れ目のない支援を提供できるよう心がけていますので、在宅療養に関するお悩みや不安があれば、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。