更新日: 2023-04-10

基本情報

名称:
おざさクリニック
診療科目:
外科, 内科, 消化器内科, 内視鏡内科, 肛門外科
住所:
〒 830-0003
福岡県久留米市東櫛原町1494

電話番号0942-32-1068電話
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西鉄大牟田線櫛原駅から歩いて1分ほどの場所にある「おざさクリニック」は、1945年から地域住民の健康を支えてきた「小篠医院」を前身とし、2023年に名称を変更した。

新たに院長に就任した小篠洋之先生は、同市内の大腸肛門病センター高野会くるめ病院で内視鏡診療を数多く手がけてきたその道のスペシャリストだ。「苦痛の少ない内視鏡検査で病気を早期発見したい」という強い思いから、大学病院や基幹病院と同じ水準の内視鏡検査ができるよう最新の検査機器を導入。「つらい」「苦しい」「怖い」といったイメージから敬遠されがちな内視鏡検査を少しでも快適に受けられるよう、さまざまな工夫をこらしているという。そればかりか、内科や外科、消化器内科、肛門外科など幅広い診療に対応することで、地域の患者さんのニーズにきめ細かく応えている。「不安な気持ちで来院される患者さんに『来て良かった』と思っていただけるクリニックにしたい」と朗らかな笑顔で語る小篠先生に、診療ポリシーや内視鏡診療に対する思いについてお話を伺った。

消化器内視鏡専門医として長年培ってきた知識や技術を地元に還元したいと3代目の継承を決意

はじめに医師を志したきっかけをお聞かせください。

小篠先生の写真

祖父が内科医としてこの地に開業、父は外科医でしたが2代目として当クリニックを継いでいました。かかりつけ医として働く父の姿を幼い頃から見てきた私にとって医療は身近な存在でしたので、3代目として医師を志したのもごく自然な流れだったように感じます。
 
敷かれたレールの上をそのまま歩くことに抵抗はなかった、と言えばうそになりますが、それ以上に地域医療を支える父の背中に憧れを抱き、医師になり父と同じ外科医の道へ進むことを決めました。

クリニックを継承されるまでのご経歴を教えていただけますか?

久留米大学医学部を卒業後、同外科学講座に入局。研修医として2年間、一般外科や消化器疾患の診療経験を重ねた後、大学院に進み、外科手術の患者さんに与えるダメージや体の反応などについての研究に携わりました。2007年には医学博士の学位を取得しています。
その後、北海道の病院勤務を経て地元に戻り、大学時代からお世話になっていた先輩に誘っていただいて「大腸肛門病センター高野会くるめ病院」に勤務いたしました。
 
このくるめ病院での勤務が私にとって大きな転機となります。というのも、外科医として大腸や肛門疾患の診療に携わる中で、当時はまだ途上だった消化器内視鏡診療に大きな可能性を感じるようになったんです。相談にのっていただいた病院長からも「内視鏡を極めなさい」と背中を押してもらい、外科医でありながらメスを置いて内視鏡を持つ決意をしました。

内視鏡診療のどのような点に可能性を感じられたのでしょうか?

一番の魅力は、直接、胃や腸の粘膜を観察できることです。小さな病変でも見つけやすく、胃がんや大腸がん、食道がんなどの早期発見・治療の手助けとなります。また、ある程度の大きさのポリープや腫瘍などの切除治療も可能で、開腹手術に比べて患者さんの体に対する負担が軽減される点も内視鏡診療の魅力の一つですね。
 
それから15年ほど、胃や大腸、食道など消化管の内視鏡検査・治療に研鑽を積む日々を送りました。中でも、大腸内視鏡検査はおよそ17000例におよび、大腸がんや大腸ポリープなどの早期発見・早期治療につなげてきています。
 
こうした経験から、「内視鏡検査がさらに身近なものになれば、多くの方が検査を受けられ病気を早期発見できるのではないか」という思いが強くなったのです。そして患者さんにとって医療の窓口となる地域医療に携わりたいと考え、初代院長の祖父、2代目院長の父の意志を継ぎ、3代目院長として新たに「おざさクリニック」と名称を変えて継承するに至りました。

おざさクリニックの外観の写真
2023年「小篠医院」から「おざさクリニック」へリニューアル
おざさクリニックの院内の写真
グリーンが映えるさわやかな待合スペース