患者に合ったオーダーメイドの診療を提供。誰でも取り組める運動療法「ゆるリハビリテーション」にも注力
どのような患者さんが多く来院されますか?
※成長期にスポーツなどでの使い過ぎで、膝蓋骨(膝のお皿の骨)の下部分が腫れて痛みを伴う障害
貴院の診療方針について教えてください。
当院では、問診、診察、レントゲンなどから正確な診断を行い、現在の整形外科・リウマチ科のスタンダードな治療法をベースに、患者さんと相談しながら、より快適な状態に導くことを重要視しています。薬物療法や注射療法などにリハビリテーションを組み合わせ、患者さん一人ひとりに適した治療を提案し、丁寧に説明した上で治療に進みます。必要に応じて漢方薬を処方することもあります。
骨折など手術が必要な患者さんには、その症状に応じてふさわしい医療機関をご紹介します。すぐに手術する必要がないと判断した場合は、当院でリハビリテーションを受けていただきながら経過を見守ることもありますね。手術が必要かどうかなど、緊急性を判断し適切な対応をすることも、地域の開業医としての大切な使命の一つだと考えています。
近隣の基幹病院との連携体制を整えているそうですね。
はい。横浜市立大学付属病院や国立病院機構相模原病院、相模原協同病院など、近隣の基幹病院には勤務医時代の後輩が所属している病院もありますので、しっかりとした連携体制を築いています。特に人工股関節手術においては、専門性の高い湘南鎌倉人工関節センターをご紹介することが多いですね。当院でも週1回、湘南鎌倉人工関節センターの先生の外来日を設けていますので、股関節の痛みにお悩みの方はぜひご相談ください。
貴院のリハビリテーション室は、広々として明るい雰囲気ですね。
ありがとうございます。広いスペースに、先進のリハビリ機器も取り揃えています。スタッフが親身になって手厚いリハビリテーションを提供しますので、安心して取り組んでいただけます。
運動科学者の高岡英夫先生が考案された「ゆる体操」の専門指導員による「ゆるリハビリテーション」の教室を開催しているのも当院の特長です。保険適用で1時間110円~350円ほどで受講可能です。「ゆるリハビリテーション」のいいところは、誰でも簡単にできること、そして、お子さんが「学校始まるまで、運動神経を良くしたい」、スポーツ選手が「試合前にコンディションを整えたい」、ご年配の方が「少しでも身体を動かして、快適な人生を過ごしたい」など、子どもにもご高齢者にも、プロのアスリートに対しても有効な運動療法だということです。
ある日の教室では、お子さんと90代のご高齢の方と、Jリーグの選手が一緒になって取り組んでいたこともありましたよ。当院の治療時間のみでは時間が限られてしまいますので、自宅や職場でも簡単に取り組めるよう、動画サイトで「ゆるトレーニング」の配信も行っています。日々の習慣として繰り返しトレーニングを行い、健康な身体づくりに役立てていただけたらと思います。