温かな声がけを通して、患者が明るく前向きに過ごせる医療を提供したい
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。
目の病気には、治療によって治るものと、残念ながら治らないものがあります。例えば、当院で力を入れている緑内障は、発症すると治療を続けながら一生付き合っていく必要があります。そのような場合でも、患者さんに明るく前向きに過ごしていただくためのサポートをしたいと考えています。
治療はもちろんですが、医師がかける言葉ひとつで患者さんが楽になることも多々あります。ですので、患者さんのお話をよく聞き、私からもいろいろなお声がけをして、患者さんに安心して笑顔になっていただけるような診療を心がけています。
ところで、院内は落ち着いた雰囲気で大きな水槽が目を引きますね。

できるだけ病院っぽい感じをなくしたいと思い、ホテルのロビーといったら言い過ぎですが、洗練された雰囲気になるよう整えました。待合室には、幅160cmの大きな水槽を置き、カラフルな海水魚を泳がせています。患者さんにも好評で、私やスタッフもときどき休憩時間に魚を眺めて癒やされています。
お忙しい日々だと思いますが、診療時間外はどのように過ごされていますか?
天気がいい日は、日帰りでのんびりとドライブしています。伊勢市のおはらい町とおかげ横丁がお気に入りで、よく行きますね。
あとは、スポーツジムに通って筋トレに励んでいます。5年ほどコツコツ続けているうちに体型も変わってきました。健康にもいいので今後も続けていくつもりです。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

地域のかかりつけ医として、これからも皆さんに頼っていただけるクリニックでありたいと思っています。以前、1歳のお子さんの診察で「網膜芽細胞腫」という非常に珍しい悪性腫瘍を発見したことがあったのですが、早期発見が難しく、治療が遅れると視力を失う重篤な病気であったため、正しい診断をつけて治療につなげられたときは、医師として重要な仕事ができたという充実感がありました。視力は生活する上で大切な機能ですから、一人でも多くの方の目の健康を守れるように今後も力を尽くしたいと思います。
また、緑内障のように自覚症状がないまま進行する病気もありますので、定期的に受診していただくことも大切だと考えています。患者さんが納得と満足を得られる医療の提供を目指し努めてまいりますので、困ったときはいつでもご相談ください。