「家族みんなの健康管理から子育ての悩みまで、包み込むように見守りたい」父娘の挑戦は続く
娘さんと毎日一緒にお仕事ができて、お父様も喜んでいるのではありませんか?
どうでしょう。孫の成長を近くで見せられるという意味では親孝行できているのかもしれませんね(笑)。父は、外科医としての第一線からは退いてはいるものの、最近は医師会主催の講演会で、得意としてきた下肢静脈瘤の外科的治療や予防策について話すなど、地域の皆さんのための啓蒙活動にも参加しています。患者さんに寄り添う姿勢を大切にし、地元の皆さんからの信頼も厚い、そうした父の姿は1人の医師として尊敬でき、目標ともなる存在です。
毎日の診察で心がけていることはありますか?
患者さんに気軽に相談していただけるように、どんなときも笑顔で接することを心がけています。さまざまな症状にしても、子育て上の悩みにしても、自分だけで抱え込んでいても事態はよくなりません。また、思春期のニキビや生理不順などの場合、なかなか相談する勇気が出ないお子さんもいらっしゃいます。だからこそ、来院されたお子さんにも、その親御さん方にも「一人で悩まずに、何でも相談してね!」とお声がけするようにしています。
ところで、先生ご自身の趣味や気晴らしの方法について教えてください。
趣味は編み物と乗馬ですね。編み物は子どものころからの趣味で、子どものセーターや小物などいろいろなものを手作りします。指先を使った細かい作業が好きなのは外科医の父譲りなのかもしれません。乗馬は、最近はなかなか時間がとれませんが、家族全員で楽しむこともあります。
そうそう、乗馬といえばホースセラピーというのはご存じでしょうか?アニマルセラピー(動物介在療法)の1つとしてホースセラピー(乗馬療法)というものがあり、障害を持つ子どもの精神機能や運動機能の回復効果が注目されています。海外では保険適用となるほどポピュラーな存在なのですが、日本ではまだまだ認知度が低いですね。「いつかクリニックでの治療にも取り入れられたらいいな」と思っていて、同じ志を持つ医師仲間で集まって勉強会を開催しています。
では最後に、読者や患者さんに向けたメッセージをお願いします。
これからも「子どもの発達からお年寄りの健康まで何でも相談できる場所」「家族の身体の悩みも気軽に話せる場所」として、ファミリークリニック高井戸に親しみを持ってもらえるよう、スタッフや父とともに努力を続けてまいります。
お気持ちに寄り添った診療で、皆さんの健康を支えるお手伝いができれば幸いです。健康上の不安や悩みごとなど、どんなことでもご相談ください。お待ちしております。