大学病院で研鑽を積んだ皮膚科のエキスパートが、利便性の高い駅直結のクリニックを運営。安心・安全をポリシーに質の高い診療技術で地域医療に貢献
はじめに、清水先生が医師を志したきっかけと、皮膚科を専門とされた理由をお聞かせください。

私の親族には医師や歯科医師が多く、幼いころから医療が身近な環境で育ちました。自然と「自分も人の役に立てる仕事に就きたい」と思うようになったことが、医師を志したきっかけだったと思います。
皮膚科を選んだのは、大学時代に所属していたバスケットボール部の先輩からの勧めがきっかけです。先輩から「皮膚科学は、診断から治療、美容に至るまで、さまざまな研究が行われ、これから大きく進歩する分野だ」と教わり、強く興味を持ちました。実際に臨床や研究に携わるようになってからも、皮膚科学は日々進歩を続けており、やりがいのある分野だと実感しています。
貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。
山梨医科大学医学部(現・山梨大学医学部)を卒業後、同大学の皮膚科に入局しました。研修医時代には、附属病院の救急科麻酔部で全身管理の基礎を学び、患者さんを総合的に診る視点を養いました。
その後、教授の推薦を受けて、皮膚がんの発生メカニズムを解明する研究に携わるため、がん研究会がん研究所の生化学部に国内留学。さらにスウェーデンのルードヴィック癌研究所へ留学し、国際的な研究環境の中で皮膚がんの基礎研究に従事しました。
帰国後は再び大学病院に戻り、臨床現場で皮膚科診療に携わりながら、研究で得た知見を日々の診療に活かすよう努めてきました。
勤務医時代は、主にどのような診療に携わってこられたのでしょうか?
山梨医科大学(当時)附属病院の皮膚科では、診断・治療の両面で卓越した先生方のもと、あらゆる皮膚疾患の診療に携わりました。なかでも、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症といった治りにくい慢性疾患や、早期発見が難しいとされる皮膚がんの診療に多く携わり、腕を磨くことができたと自負しております。
大学病院では皮膚科医局長の要職にも就かれていた清水先生が、開業を決められた経緯をお聞かせください。
皮膚がんの研究や大学病院での皮膚科診療を通じて、恩師の先生方から高度な知識と診療技術を徹底的に学ばせていただきました。その経験を、自分が生まれ育った地域の皆さんに還元したい――その思いが次第に強くなっていったのです。
そして、再開発によって新たに整備された駒沢大学駅直結のビルにご縁をいただき、2003年に当院を開業しました。
すでに20年以上この場所で開業されていますが、当初と比べて診療内容などに変化はありますか?
大きな変化はありません。開業当初から、保険診療の皮膚科を中心に、形成外科と自費診療による美容皮膚科を併設しています。
常に大切にしているのは、安心・安全な診療の実践です。患者さん一人ひとりの肌の悩みに丁寧に向き合い、年齢や性別を問わず幅広いニーズに応えられる“地域のかかりつけ皮膚科”であり続けたいと考えています。

