わかりやすい説明を重視。患者の負担に配慮した検査で、病気の早期発見・早期治療を実現したい
貴院では、負担の少ないアレルギー検査を実施されていると伺いました。
はい。従来のアレルギー検査は、腕から注射器で採血する方法が一般的でした。そのため、注射が苦手な方にとっては少しハードルが高く、検査結果が出るまでにも時間がかかることが多かったんです。
当院では、より負担の少ない検査として、指先に小さな針を刺してごくわずかな血液を採取するだけで行える方法を導入しています。この検査では、わずか30分ほどで41種類のアレルギー項目を調べることができます。
また、検査時の負担という点では、耳や鼻の中を観察する際にも、できるだけ細いファイバースコープを用いるなど、痛みや不快感を最小限にする工夫をしています。
そのほか、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症検査にも対応しています。発熱などの症状があっても事前予約は不要で、短時間で結果がわかる検査キットを備えていますので、体調に不安を感じたときは気軽に受診していただければと思います。
検査の負担が軽くなるのは、患者さんにとってうれしいことですね。
勤務医時代には、症状を我慢しているうちに病気が進行し、重い状態になってから来院される患者さんを多く診てきました。先ほどお話しした難聴もそうですが、治療の開始が遅れるほど回復が難しくなることがあります。ですから、「少し気になるな」と感じた段階で、気軽に受診していただきたいという想いがあります。
耳鼻咽喉科というと、「耳や鼻に器具を入れられるのが怖い」「以前、痛い思いをした」というイメージをお持ちの方も少なくありません。当院では、そうした不安をできるだけ軽くし、安心して検査を受けていただけるよう、機器の選定や検査方法にも配慮しています。
患者さんの負担を少しでも減らすことで、「これくらいなら受けてみよう」と思っていただけるようにし、結果として病気の早期発見・早期治療につなげていければと考えています。
先生が日々の診療で心がけていることを教えていただけますか？
患者さんがご自身の病状や治療内容をしっかり理解できるよう、できるだけわかりやすくお伝えすることを大切にしています。そのためにまず心がけているのは、よくお話を伺うこと。そして、説明を行う際には専門用語をなるべく使わず、患者さんの立場に立って、一人ひとりに合わせた言葉でていねいにお話しするよう努めています。
また、ファイバースコープを用いた検査の際には、患者さんの左右どちら側にもモニターを設置し、どの方向を向いていても映像をご覧いただけるようにしています。検査結果を「見てわかる」形で共有することで、より理解を深めていただき、不安を少しでも軽減できればと思っています。
休日はどのようにお過ごしになっていますか？
子どもがまだ小さいので、休日は家族と過ごす時間を大切にしています。公園へ出かけたり、買い物に行ったりと、できるだけ一緒に過ごすようにしています。車に乗ることは今も好きで、今年の夏は家族で那須や日光へドライブに出かけ、自然の中でリフレッシュしてきました。家族と過ごす時間が、日々の診療の活力にもなっています。
最後に読者へのメッセージをお願いいたします。
当院は予約制ではありませんので、受付時間内であれば直接お越しいただけます。診察の結果、より専門的な検査や治療が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介いたしますのでご安心ください。
これからも地域の“かかりつけ医”として、皆さんの健康を守るお手伝いをしていきたいと考えています。のどの痛みや鼻づまりなどの症状は、風邪が原因と思われる方が多いかもしれませんが、耳や鼻の病気が関係していることも少なくありません。もちろん、風邪の治療にも対応していますので「ちょっと気になるな」と感じたときには、どうぞ気軽にご相談ください。