「何でも診る」をモットーに、内科全般に加えて、循環器内科、消化器内科では専門的医療を提供。訪問診療や病気予防にも努める
貴院が得意とする診療を教えてください。
当院の看板に掲げているように、内科全般に加えて、私の専門である循環器内科と消化器内科については、大学病院まで行かなくても専門的な診療を受けていただけるように尽力しています。さらに、予防医学も得意分野ですので、病気になる前にその兆候を早く見つけ、発症を未然に防ぐ対策をするなど、予防に重点を置いた診療も行っています。
まあ、要するに、何でも診るということですね(笑)。この地域の人たちが健康になってくれることが私の願いですから、専門分野に限らず、かかりつけ医として幅広く対応しています。
そうすると、疾患についてもさまざまな患者さんが受診されているのでしょうか?
そうですね。最近は、新型コロナウイルス感染症や風邪、インフルエンザの患者さんが増えている印象ですが、下痢や腹痛といった消化器の症状や、不整脈、狭心症などの心疾患、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病で定期的に通院されている方も多いです。
そのほか、不眠で悩まれて来院される方や、長年心臓病を患っているけれども、自分に合う医療機関を探して受診され、当院で治療を続けている患者さんもいらっしゃいます。
また、この地域も高齢化が進んでいますので、通院が難しい患者さんの往診や訪問診療も行っています。訪問診療では、末期がんの方のターミナルケア(終末期医療)や認知症の方が多いでしょうか。在宅酸素療法や中心静脈栄養など、在宅療養で必要な医療は一通り実施しています。
医療設備が充実されているそうですが、どのような検査が受けられますか?
患者さんがなるべく1カ所でまとめて受けられるように、さまざまな医療機器を揃えています。例えば、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの発見や進行状況を確認するために、心臓や腹部、甲状腺、頸部、下肢(足)の血管の閉塞状況や血液の流れ具合を測定する超音波断層検査(カラードプラ)装置や、動脈硬化を検査するための頸動脈エコーや脈波伝播速度測定器を導入しています。CTは機能性が高く、被ばく量が少ないといわれている16列マルチスライスCTを採用しました。
さらに、消化器内視鏡による胃の検査や、骨粗しょう症の診断のための骨密度検査、肺機能検査、糖尿病の診断のための糖負荷試験、睡眠時無呼吸症候群の検査なども行っています。
がん検診や特定健診にも注力されているそうですね。
そうですね。できるだけ長く健康を維持していただきたいので、早期発見・早期治療につながるように特定健診やがん検診にも力を入れています。がんについては、大腸がん、前立腺がんの検診を行っており、専門的な検査や治療が必要な場合は、速やかに連携医療機関をご紹介しています。
特定健診で生活習慣病の発症リスクが高かった方には、食事や運動などの改善を含めた健康指導を行っています。予防に勝る治療はありませんから、患者さんともよくお話しして、一緒に予防に努めましょうとお声をかけるようにしています。