更新日: 2023-07-03

基本情報

名称:
クリニックはるさか
診療科目:
内科, 胃腸内科, 外科, 肛門外科, 消化器外科, 消化器内科, 内視鏡内科
住所:
〒 919-0449
福井県坂井市春江町中筋100-75

電話番号0776-58-0180電話
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JR春江駅から徒歩約12分、閑静な住宅街にある「クリニックはるさか」は、同じ敷地内に介護・福祉施設を展開する「医療法人松福会はるさかグループ」の外科・内科・胃腸内科クリニック。亡くなった初代理事長の後を継ぎ、2021年12月に佐藤嘉紀先生がはるさかグループ理事長兼クリニックはるさか院長に就任してからは、専門病院で習得した知識と技術に基づいた肛門外科も新たに行っている。

新理事長の佐藤先生は、20数年にわたり福井大学医学部第一外科に所属。関連の基幹病院で外科医長を務め、消化器がんの手術を始めとするがん診療を中心に、胆嚢炎や虫垂炎の緊急手術、胃・大腸内視鏡検査や治療など、消化器診療に幅広く携わってきた消化器外科のエキスパート。消化器外科医として第一線を担いながらも、子どもの頃に近所の開業医から受けた“優しい医療”を志し、ご自身も地域医療を担う開業医に転身した。人との縁に導かれるように医師になり、はるさかグループ理事長・クリニックはるさか院長に就いた佐藤先生に、これまでご経歴や、クリニックはるさかを中心にグループの特長などを伺った。

子どもの頃に受けた"優しい医療"を志し医師に。第一線を担ってきた消化器外科医がはるさかグループ理事長に就任

はじめに、佐藤先生が医師を志したきっかけと、消化器外科を専門とされた理由をお聞かせください。

佐藤先生の写真

小学生の頃、感冒・扁桃腺炎やケガで入院したこともあるなど、医療のお世話になることが多かったんです。中でも、扁桃腺炎はたびたび繰り返しており、発熱する度に近所のかかりつけ病院で診てもらっていました。そのときの主治医の先生がとても優しかったんです。親身になって診療してくださる姿に憧れて「私もその先生のようになりたい」と思ったのが、医師を志したきっかけです。
 
私が消化器外科を専門に選んだのも、お世話になった先生が、若い頃、外科を専門にしていたとお聞きしたからなんです。私も自然と外科に興味を持つようになり、福井医科大学(現・福井大学医学部)を卒業後、大腸専門の山口明夫教授(当時)が主催する同大学の第一外科に入局しました。

多くの基幹病院で外科医長の職責も担われてきたと伺いました。消化器外科医として、どのような疾患を診療してこられたのでしょうか?

大学医局に20年以上在局し、系列の大学病院など、福井県内外の基幹病院で、主に胃がんや大腸がんなどの腹部消化器に対する開腹や腹腔鏡による外科手術、抗がん剤治療、がんなどの終末期の患者さんの緩和ケアに取り組んできました。また、地域の病院では、かかりつけ医としての役割を求められることも多かったので、がんを始めとする悪性疾患だけでなく、胃・大腸内視鏡検査や内視鏡治療、胆嚢炎、虫垂炎、腸閉塞などの緊急の外科治療が必要な疾患や、消化器内科的な疾患の診療にも数多く携わってきました。

肛門専門病院での痔疾診療のご経験もあるそうですね。

勤務医としての生活が20年以上におよぶ中で、子どもの頃にお世話になった開業医の先生の姿を思い出すことが多くなってきました。大学医局で、山口教授、後任の五井孝憲教授から学んだことを活かしながら、幼い頃に出会ったあの先生のような地域医療をしてみたいという想いもあり、退局して、肛門疾患専門の病院に勤務しました。

肛門疾患に取り組もうと思ったのは、「困っている患者さんを助けたい」という気持ちが強くあったからです。福井県には、肛門疾患の専門の先生があまり多くおられなく、私自身も肛門疾患はそれほど自信がなかったため、年間1000件以上の手術件数がある兵庫県の肛門疾患専門医院で、専門知識や技術を習得してきました。

佐藤先生が、はるさかグループ理事長に就任されたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

福井県内に、かれこれ20年以上も通っている行きつけの飲食店があるんです。月に数回、単身赴任していた兵庫県から戻ってきていたときにも足を運んでいたのですが、そこで当医療法人の事務長と出会いました。聞くと、事務長もその店の常連だそうで、ただ、それまで面識も何もありませんでしたから、最初は、お互いの職業も知らず、言葉を交わすくらいでした。それが、コロナ禍でワクチン接種の話になったときに、初めて、お互い医療関係者だということがわかりまして、初代理事長が亡くなり、グループ内のクリニックは、開業医の先生に臨時で診療を依頼しているという窮状も知ったのです。
 
さらに詳しくお話を伺うと、亡くなった初代理事長は、事務長のお父様で私と同じ消化器外科医、地域の勉強会でもよく存じ上げている先生でした。また、私が在籍していた福井大学の第一外科で手術を受けられていたと聞いて、これも何かのご縁ではないかと思い、理事長就任の話をお受けすることにしました。

令和3年12月にグループの理事長兼「クリニックはるさか」の院長に就任されたそうですね。

そうです。私が院長に就任するまで、クリニックは周囲の先生方の助けを借りながらの臨時の診療体制で、午前診療のみという状況が続いていたのですが、現在は、今までどおり午前と午後の通常診療体制に戻り、休止していた胃・大腸内視鏡検査も再開しています。

クリニックはるさかの外観の写真
施設内には、はるさかクリニックのほか介護老人保健施設や通所リハビリテーション、フィットネスクラブなどを併設