精神科の病気全般から内科の病気、大人の発達障害まで 患者のニーズに応じて幅広く診療
どのような患者さんが多く来院されますか?
当院は30年以上もこの場所で診療してきましたので、割合としては、やはり昔からの患者さんが多いと思います。お年を召されて、精神症状の他に、高血圧や高脂血症、糖尿病などを合併されていて、そうした生活習慣病の治療・管理を当院で受けている方も多いですね。
一方で最近は、近隣のオフィスにお勤めの患者さんも増えています。仕事や職場にうまく順応できなくて疲れてしまい、気分の落ち込みや憂うつな気分になったり、不安を強く感じてしまったり、不眠がひどくて困っているといった症状で受診される方も多く来院されています。
内科の病気や、オフィスにお勤めの患者さんも多いのですね。
私は、地域の患者さんにとって、最初に相談できる「かかりつけ医」でありたいと考えています。そのため当院では、「疲れやすい」「よく眠れない」といった小さな症状から、精神疾患全般に加え、日常的な管理が必要な生活習慣病を中心とした内科疾患にも幅広く対応しています。
また、お仕事をされている患者さんが平日の日中に受診するのは、なかなか難しいと思いますので、土曜日についても平日と同じ時間帯で開院しています。精神科・心療内科については初診予約をインターネット上でできるようにし、多忙な方の受診機会をなるべく増やせるよう工夫しています。
精神科・心療内科の診療について教えてください。
治療はケースバイケースで、患者さんのお一人お一人の状況に合わせて薬物療法や心理療法、カウンセリングなどを行います。中には食事・運動・睡眠といった生活習慣を変えるだけで改善をめざしていく方もいらっしゃいますね。
社会人の方の場合は、必要に応じて休職を勧めるなど、療養に専念できるような環境整備もサポートしています。
また、最近悩んでいる人が増えている「大人の発達障害」についても、岩波 明先生にもご協力いただきながら診療しています。隔週土曜日に岩波 明先生に大人の発達障害の専門外来を受け持っていただいていますので、大病院の受診に敷居の高さを感じる方々に相談していただければと思っています。