「こころ」と「からだ」の両面から患者さんの健康を支え、困ったときに頼りになる存在に
日々の診療で心がけていることはありますか?
一つは、お話した通り、患者さんにとって、どんなことでも気軽に、最初に相談できる「かかりつけ医」の役割を果たしていきたいと考えています。
今、診療所は、内科、外科、耳鼻咽喉科というように科目が細かく分かれてしまっているので、患者さんからすると、自分の症状は何科を受診したらいいのか分からないということが多く起きています。そういう患者さんが医療の迷子にならないように、当院で対応できない病気については大学病院や他の医療機関を紹介するなど、適切な医療に速やかにつながるように、医療のコンシェルジュ的な役割を担えるような関わり方を心がけています。
もう一つ、普段から心がけているのは、患者さんの気持ちに真摯に寄り添う医療を提供することです。特に、こころの不調や病は、目に見えない部分が多いために、患者さん自身でさえも気づいていないことが少なくありません。ストレス社会といわれる中で、患者さんが訴える「よく眠れない」とか「息苦しい」などの小さな症状にもしっかり目を向けて、適切な治療を提供していきたいと思っています。
すっきりとした、シンプルな待合室ですね。
掲示物を多くせず、なるべくシンプルな空間づくりを心がけています。院内のレイアウトは、前院長のときから大きく変えていませんが、コロナ禍が続いていますので、仕切りを設けたり、消毒の装置や洗面所を整えたり、患者さんに安心して通院していただけるように配慮しています。
お忙しい日々かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
私は、近場に出かけたり旅行したりするのが好きなのですが、今は、コロナ禍で自粛しています。感染拡大が落ち着いたら、いろいろなところに足を伸ばしたいですね。好きな温泉をあちこち巡りたいです(笑)。
さいごに、読者へのメッセージをお願いいたします。
「こころ」と「からだ」というのは表裏一体で、どちらか一方の調子が悪くなると、もう一方も調子が悪くなってしまいます。前院長も30年以上、こころとからだの両面から患者さんの健康を支えてこられましたので、私もそのスタンスを踏襲して地域の方々の健康維持に貢献していきたいと考えています。どんなことでもお気軽にご相談ください。