更新日: 2023-05-23

基本情報

名称:
さかきばら耳鼻咽喉科
診療科目:
耳鼻咽喉科
住所:
〒 222-0023
神奈川県横浜市港北区仲手原2-43-33-1F

電話番号045-439-1770電話
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アレルギー性鼻炎、中耳炎、難聴、メニエール病など多様な疾患に対応。豊富な臨床経験を活かし的確な診断を目指す

こちらのクリニックでは、どのような患者さんが来られていますか。

榊󠄀原先生の写真

耳・鼻・喉のトラブルは年齢を問わずよく起こりますから、赤ちゃんからお年寄りまで本当に幅広い世代の方に受診していただいています。主訴もさまざまで、風邪やアレルギー性鼻炎、中耳炎、扁桃炎、咽頭炎など、耳、鼻、のどの一般的な病気だけでなく、専門的な検査や治療が必要なめまいや難聴、補聴器の相談など幅広く対応しています。中でも、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の症状で受診される方が多く、特に、スギ花粉の飛散時期は、やはり多くの患者さんが花粉症の症状で来院されますね。また、耳の聴こえが悪い「難聴」の症状や、声がかれたり、かすれたりする「嗄声(させい)」の症状で来院される方も増えている印象です。

「嗄声」は大きな声を出し続けたり、風邪が引き金になったりして起こることが多いのですが、症状が長く続いている場合には、その原因に声帯ポリープや声帯結節、咽頭がんなどが隠れていることもあります。当院では、咽頭ファイバースコープを用いて、のどの奥の状態をしっかり観察していきます。声帯に結節やポリープが見つかった場合は、発声を控える、禁煙や節酒など生活習慣の見直し、炎症を抑えるための薬物療法などの保存的治療で改善を目指します。保存的治療で改善がみられず切除治療が必要だと判断した場合や、咽頭がんが疑われ、CTやMRIなど詳細な画像検査が必要な場合には、速やかに当クリニックと地域連携している総合病院を紹介させていただきます。

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎で悩む患者さんの治療について教えてください。

まず血液検査で「アレルゲン」とよばれるアレルギーの原因を特定することが第一です。特定したアレルゲンを回避・除去する対応を抗原回避と呼びますが、この抗原回避と抗アレルギー薬の内服やステロイドの点鼻薬などの薬物療法が治療の柱となります。

当院ではその他に、鼻づまりを軽減するレーザー治療や、スギ花粉症の根治治療が可能な舌下免疫療法も行っています。 レーザー治療は、鼻の粘膜にレーザーを照射して薄く焼くことで、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を改善する効果と、アレルギーへの過剰反応を鈍らせる効果が期待できる治療法です。特に鼻づまりに関しては、治療を受けた患者さんのほとんどに症状の改善がみられています。日帰りで治療できますので、忙しい働き世代の方にもお勧めしたいですね。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因になっている物質を意図的に体内に入れることによって、アレルギー反応に身体を慣れさせて、徐々に症状を緩和していく「減感作療法」という治療法の一種です。お薬でアレルギー症状を抑えるのではなく、根本から治す可能性のある治療法といわれており、スギ花粉またはダニ(ハウスダスト)をアレルゲンとするアレルギー性鼻炎の患者さんに適用されます。1日1回、舌の下に薬を置き、舌の下に薬を1分間保持して飲み込むだけですので、お子さんにも採り入れ易い治療法ですね。当院では6歳から対応しており、実際、大人だけでなく多くのお子さんにも導入していただいています。

めまいを訴える患者さんの検査方法や治療についてお伺いできますでしょうか。

榊󠄀原先生の写真

めまいは「メニエール病」や「良性発作性頭位めまい症」などの「末梢性めまい」と、「脳出血」など脳の病気によって起こる「中枢性めまい」に大きく分けられます。当院では、眼振検査・聴力検査・重心動揺検査などめまいの原因を細かく探るために必要な検査を実施しています。検査の結果、中枢性めまいが疑われ、より精密な画像診断が必要だと判断した場合には、速やかに連携している専門の医療機関を紹介させていただきます。

末梢性めまいの治療の基本は、抗めまい薬など内服薬の服用になりますが、病態によっては軽い体操などのリハビリをご提案しています。具体的には、良性発作性頭位めまい症ですと、三半規管に耳石がまぎれ込むことでめまい症状が起こるとされており、この耳石を本来の位置に戻すために「頭位変換療法」というご自宅でもできる寝返り運動を指導しています。めまいに襲われるとだれでも不安になると思いますが、めまいそのものが重大な障害につながることは多くありません。慌てずに楽な姿勢をとって、しばらく安静にしていましょう。発作がある程度治まり、歩けるようになったら早めにご来院ください。