数々の地域中核病院で研鑽を積み上げたベテラン呼吸器専門医が、充実した検査体制を備えたアレルギー・呼吸器科クリニックを開業
はじめに、稲村先生が医師を志したきっかけと、呼吸器内科を専門とされた理由をお聞かせください。
医師になったのは、もともと理系が得意だったからというのが一番の理由ですね。群馬大学医学部に進み、卒業後は、同大学の内科に入局しました。内科の中でも呼吸器内科を専門としたのは、群馬大学医学部附属病院での臨床研修で各科目をまわる中で、尊敬できる先輩医師から受けた影響が大きかったと思います。
呼吸器の分野は、深い専門知識を求められ、感染症から生活習慣に起因するものまで疾患も多岐にわたり奥が深い分野で、深く追究していきたいと考えたことも理由の一つです。実際に、これまで非常にやりがいを感じながら専門性を追究してきましたので、専攻してよかったと思っています。
開業されるまでのご経歴を教えてください。
※1日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、※2日本内科学会認定総合内科専門医
新邑楽病院、群馬アレルギー疾患・呼吸器内科病院では病院長代行を務められるなど、要職にも就かれていた稲村先生が同地で開業を決断された理由をお聞かせください。
もともと、いずれは開業しようと考えていましたので、後進に道を譲るタイミングで自分の医院を開業しました。高崎市内を開業場所に選んだのは、やはり地の利の良さです。ご存知のように高崎は、昔から交通の要所として町が栄え、現在も新幹線の停車駅であり高速道路も通っています。比較的遠方からも患者さんが来院しやすい場所であることも決め手になっていますね。私自身も高崎市内在住ですが、とても住みやすい街で気に入っています。
貴院の外観はとてもモダンで、遠くからも目を引きます。内装も、シックで洗練された雰囲気ながらも木や緑の温もりも感じられて、とても居心地がいいですね。
ありがとうございます。実は、待合室は、ゆっくりくつろげるカフェのようにしたかったんです。ですから、椅子も座り心地を私自身で確かめたものを採用しています。
来院された患者さんが、院内で気持ちよく過ごしていただけていれば嬉しいですね。
貴院は、2014年に開業されて今年で10年目とのことですが、医療検査体制が充実しているクリニックとしても地域に認知されているそうですね。
呼吸器内科、アレルギーに関しては、遠方の大きな病院まで行かなくても、当院で一通りの検査を受けていただけることをコンセプトに医療機器を揃えました。
CTは開業当初から導入しており、肺がんの早期発見や、呼吸器疾患の中でも診断が難しいとされている間質性肺炎の鑑別や診断などに努めています。その他に、気管支喘息と慢性的な咳を区別するのに役立つ「一酸化窒素ガス分析装置」、気管支喘息やCOPDの病状や治療効果を3Dで可視化しながら評価する「総合呼吸抵抗測定装置」などを導入しており、アレルギー検査についてもその日のうちに結果がわかりますので、即日治療を始めることができる体制を整えています。