更新日: 2022-11-08

基本情報

名称:
岡野整形外科
診療科目:
整形外科
住所:
〒 130-0026
東京都墨田区両国3-20-8

電話番号03-3631-1088電話
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全身の診療から的確に診断。リハビリも連携させ、治療の成功率アップに務める

日々の診療で心がけていることを教えてください。

岡野達正院長の写真3

スポーツ整形外科で長年研鑽を積んできた経験から、痛みやつらさを訴えているところを部分的に診るのではなく、全身を診察して、原因を探っていくことを常に心がけています。
 
例えば、「歩く」という動作は全身運動によるものですから、患者さんは膝に痛みを感じていても、全身を診察すると、股関節や足首に問題が潜んでいることがあります。あるいは、腰痛にしても、腰だけをみていては原因が特定しづらく、腰やくびの痛みに、歯のかみ合わせの悪さが関係していることもあるんです。
 
全身を診ることで的確な診断ができれば、治療の成功率も上がってきます。そのため、患者さんの訴える症状と全身の関係について理学療法士にも知識を深めてもらい、治療とリハビリの連携にも努めています。

整形外科の分野も新たな治療法が登場するなど進歩が著しいですね。

そうですね。ですから、私の古巣の日大病院の先生方とは、当院の理学療法士を含めて合同のカンファレンス(会議)を定期的に行ってもらい、手術後の患者さんの症例検討や治療方針を共有しています。さらに、私だけでなく、理学療法士にも勉強会や学会に積極的に参加してもらい、新しい情報収集も怠らないように心がけています。

検査や治療で、特にこだわっていることはありますか?

お子さんも含めて患者さんへの負担を少なくするために、検査と治療に超音波(エコー)を取り入れています。
エコーのメリットは、検査では、レントゲンのようにX線(放射線)の被爆の心配がなく、診察室内で手軽に、骨や筋肉、腱、軟骨などの状態を広範囲で詳しく確認できることだと思います。
治療については、例えば、膝の痛みや肩関節の痛みなどに対して、局所麻酔薬やヒアルロン酸などを関節に注入する注射療法のときに、エコーを使いながら行うと、血管や神経を避けて注射針を刺しやすくなります。施術の安全性を高める上でも有効なので、積極的に使っています。
 
また、骨粗しょう症検査では、DXA法による骨密度測定だけでなく、骨の強度を確かめるためのTBS(海綿骨構造指標)による骨質検査、今後の骨密度低下を予測する骨代謝マーカーも測定しています。
骨粗しょう症の主な治療は、服薬と注射によるものですが、それぞれ期待できる効果が異なります。より精度の高い診断は、適切な治療にもつながりますので、詳しく検査し、評価した上で治療方針を立てるようにしています。

お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

子どもたちと一緒にスポーツをしたり、最近はキャンプに行ったりすることも多いですね。キャンプは、自然の中で楽しめるということもありますが、本格的な災害が来たときのサバイバルの練習にもなるんじゃないかと思って(笑)、山梨県や長野県あたりまで行って、テントを張って泊まってきます。万が一、災害で患者さんが帰宅できなくなってしまったときに、プライベートを確保できると思って院内にもテントを置いてあるんですよ。

さいごに、今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

岡野達正院長の写真4

私自身、サッカーやサーフィン、ゴルフといろんなスポーツに親しんできて、その楽しさを知っています。ですから、プロ選手やトップアスリートだけでなく、アマチュアやレクリエーションでスポーツを楽しんでいる愛好家の方も含めて、生涯、長くスポーツや運動を続けられるようにサポートしていきたいですね。
そして、ケガや病気の治療をするのはもちろんですが、予防の段階から関わっていくことで、地域の皆さんの健康増進のための施設になっていけるといいなと考えています。