「くつろぎ」と「リラックス」の要素を取り入れた上質な空間で、患者さんに寄り添った医療を提供したい
はじめに、石黒理事長が「新横浜国際クリニック」を開設した理由をお聞かせください。
【石黒理事長】私は大学卒業後、岐阜総合病院で一般内科、消化器内科、救急医療の研修を経て、昭和大学横浜市北部病院の消化器センターに入局しました。同病院は、胃・大腸内視鏡検査や治療の件数において全国でもトップクラスの実績がある病院で、私自身も胃カメラ・大腸カメラともに一日数十件を担当し、精度の高さにこだわった内視鏡検査や、主に胃がんや大腸がんの切除など消化器がんの内視鏡治療・研究に携わり研鑽を積んできました。
そうして日々経験を積んでいく中で、内視鏡検査の大きな可能性に共感し、少しでも患者さんに苦痛が少ない内視鏡検査を提供したいという想いから、2016年茅ヶ崎市に「湘南いしぐろクリニック」を開院。内視鏡診療を軸に内科全般の診療をはじめ、予防医療や疾患の早期発見に取り組んできました。
しかしながら、変化の早い時代のなかで患者さんのニーズも多様化しており、そのひとつとして、医療現場にも「くつろぎ」や「リラックス」といった要素が必要なのではないかと感じるようになったんです。そうしたニーズにも応えていきたいと、「患者さんが一時でも苦痛や不安を忘れ、健康への希望に満たされる空間」をコンセプトに、2019年、湘南いしぐろクリニックの分院として「新横浜国際クリニック」を開設しました。
とてもスタイリッシュな院内ですね。
【石黒理事長】心身ともにリラックスできる、ホテルラウンジのような空間をイメージしました。見晴らしのよい15階に開業したのも、患者さんに病院という重苦しさを感じさせずに、くつろいで受診してもらえればと考えてのことです。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、「内視鏡検査や人間ドックを毎年の恒例イベントにしたい」と思ってもらえるような、居心地の良い空間になっていたら嬉しいですね。
北川先生が院長に就任した経緯を教えてください。
【北川院長】私は大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院で研修を行い、そのまま消化器内科に入局しました。内視鏡を使った早期胃がん・大腸がんの治療を中心に8年間従事、内視鏡診療の経験を積んできました。
その後は、獨協医科大学埼玉医療センターに移り、消化器内科の臨床にも携わりつつ、獨協医科大学の大学院で、大腸の病気である憩室出血や潰瘍性大腸炎に関する治療法・効果についての研究にも研鑽を積んできました。
医学博士を取得後、新横浜国際クリニックのホームページを目にして、「ラウンジスタイルの空間で、寄り添う医療を提供する」といった理念が、自分がいずれ開業したいクリニックのイメージに合致していたんです。「ここで働きたい」と石黒先生にお会いし、勤務させていただくことになりました。2022年4月からは、院長に任命していただき、石黒先生と協力しながら経営にも携わっています。
どのような患者さんが来院されていますか?
【北川院長】当院では、風邪などの急性症状や生活習慣病、アレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群など内科全般の症状について幅広く対応しているほか、性感染症、更年期障害、慢性疲労など、どこにかかったらよいかわかりにくい疾患・症状にも対応しています。
その中でも、当院が力をいれている内視鏡検査を希望されて来院される20~50代の患者さんが多いですね。新横浜という立地から、ホームページをご覧になって、遠方から新幹線で来院してくださる方もいらっしゃいます。
その他、腹痛や胃もたれ・お腹の違和感といった消化器症状を訴えて来られる患者さんも多いです。