乳腺の専門家として患者さんの抱える不安な気持ちを払拭していきたい
乳がん検診は何歳くらいから、どのくらいの目安で受けるのがよいでしょうか?
年齢階級別罹患率で見た女性の乳がんは、30代から増加をはじめ、40代後半から50代でピークを迎えます。そういう意味でも、30代からの検診をお勧めしています。
また、乳がんの進行度は非浸潤がんと呼ばれる0期のステージから、悪性度に合わせて4期のステージがありますが、0期や1期の早期のうちに発見して適切な治療をすれば完治することを期待できる決して恐ろしい病気ではありません。
自治体の住民検診は2年に1回のマンモグラフィですが、1年に1回でも多過ぎることはないと思います。
「乳房のしこりやひきつれ、痛みなどが気になる」、「家系内に乳がん患者がいるので、自分もかかるかと思うと不安」など、少しでも心配事のある方はもちろん、自覚症状がない方も、年に一度は乳房の健康状態をチェックしましょう。
お忙しいかと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?
開業を決めてから準備で忙しくて、ずっと休みがとれなかったんですよ。でも、もともとアウトドアが大好きで、以前はよくキャンプやヨットに出掛けていました。もう少し余裕ができたら、またアウトドアに出掛けて楽しみたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「一人でも多く、乳がんの早期発見に貢献したい」という思いを胸に、このクリニックを開きました。乳がんは早期発見、早期治療ができれば治る可能性の高い病気です。症状がないと検診に行かないという方もいると思いますが、症状がない人が受けるのが検診だということをもっと啓蒙していきたいですね。
そして、乳腺のちょっとした症状でも気になることがあったらすぐに来院していただきたいです。当院ではすぐに検査もできますし、相談だけでもかまいません。ただ治療をするだけでなく、患者さんの抱える不安な気持ちを払拭するのも私の役割だと思っています。
開院して間もないクリニックですが、一人でも多くの患者さんの安心につながるようなお手伝いができたらと思っています。