更新日: 2023-11-27

基本情報

名称:
高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科
診療科目:
眼科, 泌尿器科
住所:
〒 370-0045
群馬県高崎市東町32-1 ブリリアタワー高崎 2F

電話番号027-384-8241電話
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緑内障の早期発見・早期治療に注力。小児眼科にも積極的に取り組む。

眼科には、どのような患者さんが来院されていますか?

高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科の待合室写真
観葉植物の緑と大きな窓から入る暖かい光で居心地の良い待合室。奥にはキッズスペースも完備

【勇祐院長】小さなお子さんから働き盛り世代、ご高齢の方まで、幅広い年代の患者さんが来院されています。中には、新幹線を利用して長野県や新潟県、埼玉県北部の遠方から受診される患者さんもいらっしゃいますね。主訴もさまざまで、ものもらいや結膜炎、ドライアイ、飛蚊症、白内障、緑内障、お子さんの弱視、斜視、近視と幅広い眼科疾患に対応しています。

特に、力を入れている診療は何でしょうか?

【勇祐院長】特に力を入れているのが緑内障の早期発見・早期治療です。緑内障は、主に眼圧の上昇により視神経がダメージを受けることで視野が狭くなり、進行すると視力を失うこともある病気です。40歳を越えると20人に1人が発症するといわれていますが、進行するまでほとんど自覚症状がないため、「視野が狭い」「見え方の異常」などの症状が出てから初めて受診して、かなり進行した緑内障と診断されることも少なくありません。

残念なことに、一度緑内障になってしまうと、失われた視野や視力が元に戻ることはありません。ですが、緑内障を早期に発見できれば、進行を抑える治療によって、現在の視力を維持することができるのです。当院では、緑内障のごく初期の段階から治療を始められるように、光干渉断層計(OCT)などの検査機器を導入して、視神経や眼底の「早期の緑内障性の構造的変化」を確認することで緑内障の早期発見に努めています。

緑内障の治療について教えてください。

レーザー光凝固装置の写真
レーザー光凝固装置

【勇祐院長】治療は眼圧を下げるための点眼薬が基本となります。現在ではさまざまな種類の薬があり、緑内障の病型、病期、副作用などを考慮して、患者さん一人ひとりに合わせて薬剤を選択しています。点眼薬で十分な効果が得られない場合や、さらに眼圧を下げる必要がある場合には、レーザー治療や手術を検討します。

当院では、最新型レーザー光凝固装置「PASCAL(パスカル)」を導入しており、眼圧を下げるための緑内障治療のほか、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、網膜裂孔などの治療に活用しています。従来のレーザー装置に比べて照射時間が短く、痛みが少ないため、患者さんの身体的苦痛や精神的ご負担の軽減にも繋がっています。

点眼薬やレーザー治療でも症状が改善せず、外科的手術が必要であると判断した場合には、提携している病院を紹介させていただきます。

自覚症状がないと受診しない人も多いのではないでしょうか?

【勇祐院長】そうですね。緑内障に限らず、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症など、自覚症状に頼っていると早期発見がしづらい眼の病気がある、ということを皆さんに知っていただきたいです。特に、緑内障では、40歳以上の人は注意が必要ですし、強い近視だったり、親族に緑内障の方がいたりする場合、年齢にかかわらず緑内障の発症リスクがあるともいわれています。症状がないから、まだ若いから、と安心せずに、「自分は大丈夫かな?」という意識を持って、眼科を受診してもらえるように啓蒙していくことも私の使命だと感じています。

小児眼科にも注力していると伺いました。

齋藤 勇祐医師と齋藤 直医師の写真

【勇祐院長】はい。当院では、常勤の視能訓練士が2名体制で医師と連携して検査にあたっており、お子さんの斜視、弱視については、専門性の高い診療をご提供できていると自負しています。

また、お子さんの近視抑制治療にも力を入れていて、就寝前に専用の特殊コンタクトレンズを装着する「オルソケラトロジー治療」と、一日一回就寝前に点眼して近視の進行を抑制する「マイオピン点眼薬」の処方を行っています。近年、近視の低年齢化が進んでいますが、近視の傾向がみられるお子さんには可能な限り、適切な治療や生活習慣に関するアドバイスを行うことで、進行予防に繋げていきたいですね。