がんの早期発見を目指し、内視鏡診療に特化したクリニックを開業。内視鏡専門医4名による診療体制が強み
はじめに、「富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック」を開設した理由をお聞かせください。

新潟大学医学部を卒業後、地元富山に戻り、黒部市民病院での初期研修を経て、金沢大学第一内科(現・消化器内科)に入局しました。私が医師になった当時は、胃がんや大腸がんの治療が外科手術しか選択肢になかった時代から、内視鏡による低侵襲治療が普及し始めた転換期にあたり、医療技術革新の最前線に立ち会えたことは貴重な経験となりました。
その後、石川県立中央病院、金沢医療センター、富山県立中央病院などの基幹病院に勤務し、精度の高い内視鏡検査や、胃がん・大腸がんに対する内視鏡治療に従事。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)についても300例以上の経験を積み、大学院ではC型肝炎ウイルスの研究により医学博士号を取得しました。
富山県立中央病院では内科副医長として責任ある立場を担い、やりがいを感じる一方で、地元富山における内視鏡検査の普及状況に課題を感じるようになりました。もっと気軽に内視鏡検査を受けられる場を作り、胃がん・大腸がんの早期発見・早期治療に貢献したい──そんな思いを実現するため、2021年10月、「富山駅前おおむら内科・内視鏡クリニック」を開設しました。
貴院で受けられる内視鏡検査の特長を教えてください。

内視鏡検査は「痛い」「つらい」というイメージを持たれがちですが、当クリニックでは、胃カメラ・大腸カメラともに、患者さんのご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠っている間に検査が終わる“苦痛の少ない内視鏡検査”を実施しています。
一般に、鎮静剤を使用すると当日は車の運転ができないため、特に地方では自動車通院が前提となる医療機関では普及が進みにくい状況がありました。しかし当クリニックは富山駅前に立地しており、電車やバスなど公共交通機関でのアクセスが良好です。また、駐車場も20台分完備しているため、鎮静剤を使用した場合も車を一晩置いて帰宅することが可能です。
さらに、最新鋭の内視鏡機器を導入し、内視鏡専門医4名(2025年4月現在)によるクオリティの高い検査を行っている点も大きな特徴です。
内視鏡専門医4名の診療体制は心強いですね。

2023年10月から医師複数名体制に移行し、内視鏡検査室も2室に増築することで、より多くの患者さんに、丁寧で質の高い検査を提供できるようになりました。
内視鏡の指導医資格も有する野澤副院長をはじめ、非常勤医師を含め全医師が大学病院や総合病院での長いキャリアを持つ腕利きの内視鏡専門医であることが、当クリニックの自慢です。熟練した高度な技術や豊富な知識を基に、質の高い検査を短時間で行い、患者さんの体への負担や不快感を最小限に抑えるよう心がけていますので、安心して内視鏡検査を受けていただけます。