お子さんからお年寄りまで、幅広い年代の方が来院されています。その中でも、特に多いのは、高齢の方でしょうか。主訴としては、変形性膝関節症による膝の痛みや、腰部脊柱菅狭窄症などによる腰痛、肩関節周囲炎などによる肩の痛みに悩まれている方が多いですね。お子さんの場合は、捻挫や骨折などの外傷が多く、そのほかには成長期に膝の軟骨が剥離して痛みや腫れが起こるオスグッド病や、野球肘と呼ばれる離断性骨軟骨炎など、スポーツに関連した疾患が多くみられます。

当院は、内科とは標榜しておりませんが、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病の治療・管理に長年通われている患者さんも多くいらっしゃいますし、発熱患者さんの診察も行っております。また、皮膚科、胃腸科、外科、リハビリテーション科も標榜していますので、アトピー性皮膚炎やじんましん、イボや皮膚腫瘍などの皮膚症状に悩まれている方や、胃痛・腹痛などの胃腸症状を訴える患者さんもお見えになります。

地域のかかりつけ医として幅広く診療していますので、実にさまざまな症状を抱えた患者さんが受診されています。健診やインフルエンザやコロナワクチン、帯状疱疹ワクチンなどの予防接種などでも多くの患者さんにいらしていただいています。

そうですね。当院は、開院してから40年近く経ちます。当初から父が地域の皆さんのご要望に応じてさまざまな疾患を診療していたこともあり、かかりつけ医として、幅広い分野の診療を行えるのが大きな特長だと思います。

かかりつけ医の役割は、健康に関するどのようなご相談にも応じ、最新の医療情報を熟知した上で、必要な医療を速やかに提供することだと認識しています。私自身も、整形外科医として専門的な医療を提供しながら、整形外科以外の診療科の症状や困りごとについても気軽にご相談いただけるよう、日々向上心を持って勉強に取り組んでいます。

地域の皆さんの健康寿命が延びるような取り組みをしていきたいと考えています。具体的には、要介護や寝たきり状態の引き金になるといわれている「骨粗鬆症」や「フレイル（健康と要介護の間の虚弱な状態）」の予防に力を入れていく必要があると考えています。

骨粗鬆症もフレイルも、早期に発見して、治療や運動などの対策を行えば、十分に進行予防が可能だといわれています。特に、高齢になるほど骨粗鬆症が進み、フレイルを発症しやすいことがわかっていますので、一つの病気が治ったら終わりではなく、健康な生活を長く続けられるよう、定期的な骨密度検査の受診や、骨粗鬆症の治療、運動によるリハビリなど、整形外科医の立場から専門的なご提案をして、患者さんとともに予防に取り組んでいきたいと思っています。

はい。リハビリ室にさまざまな理学療法機器を揃えており、柔道整復師による施術を積極的に行っています。将来的には、理学療法士による運動器リハビリテーションも検討していて、体の機能回復や職場、スポーツへの復帰などを支援していきたいと考えています。