痛みや苦痛を和らげ、笑顔を取り戻すために「患者さんの心に寄り添う医療」を提供したい
日々の診療で、どのようなことを心がけていますか？
まずは、患者さんの話をよく聴き、患者さんの心情に寄り添う姿勢で診療に臨むことを常に心がけています。開業当初から父を主治医として長年通院してくださっている患者さんもいますので、今後も安心して通院していただけるよう、患者さんお一人おひとりと向き合い、お体の状態やご要望をよく伺った上で、適切な診療が行えるよう努めています。
また、特に、整形外科の患者さんは「痛み」を訴える方が多いのですが、「病は気から」という言葉があるように、実は、腰痛などの痛みにも「心因性疼痛」といって、精神的な要因で痛みを感じることがあると医学的にもいわれています。器質的な病気かどうかをしっかり確かめ、適切な治療を提供するのは当然のことですが、それと同時に、患者さんの心にも寄り添う診療を実践しています。
その意味では、患者さんから「先生の顔を見ると安心する」とか、「痛みが楽になった気がする」とおっしゃっていただくこともあり、これからも患者さんが安心して受診でき、笑顔になって帰っていただけるように尽力してまいります。
待合室が和気あいあいとしていて、温かな雰囲気ですね。
長年通院してくださっている患者さんも多いので、患者さん同士が顔見知りということも多く、地域の交流の場と言ったら少し言い過ぎですが、院内は穏やかでアットホームな雰囲気だと思います。初めての方も、気兼ねなく受診していただけたら嬉しいですね。
診察の待ち時間などで工夫されていることはありますか？
整形外科や一般外科の治療では、小手術やブロック注射、点滴など、時間のかかる処置を行うことも多いため、診察室とは別に処置室を設け、できるだけスムーズに診療を進めるようにしています。また、初診については、インターネットから予約ができるシステムを導入し、利便性の向上にも取り組んでいます。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
旅行が趣味なので、長期の休みが取れるときには家族で出かけるのを楽しみにしています。あとは、数年前からキャンプを始めたので、テントなどキャンプ用品を一式揃えて家族でアウトドアを満喫しています。子どもと自然のなかで過ごす時間はよい気分転換になりますね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
当院は、父が地域の皆さんの医療ニーズに応えるために、さまざまな疾患を幅広く診療してきました。開業当時と今とでは、医療環境も大きく変わり、一つのクリニックでいろいろな病気を診てほしいという患者さんは少なくなっているのかもしれません。
だからといって、専門分野以外の診察は行わないクリニックではなく、かかりつけ医として、私の専門である整形外科ではより専門的な治療で地域の皆さんの健康維持を下支えしながら、それ以外の分野においても日々勉強を重ね、どんなときにも頼りにされるクリニックとしてお役に立ちたいと考えています。地域の皆さんの信頼を損なわぬよう、これからは私が中心となって診療を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。