頭痛、めまい、もの忘れなど幅広く診療。1.5テスラMRI導入で検査体制も充実
貴院の特長を教えてください。
頭痛やめまい、しびれ、ふらつき、失神などの意識障害、頭をぶつけた、もの忘れなど、脳神経外科領域のさまざまな症状に対応していますので、来院される患者さんは、小学生や中学生といったお子さんから20代〜50代の働き世代、高齢者と幅広い年齢の方が受診されています。主訴としては、お子さんや若い方ですと頭痛が圧倒的に多く、めまいや手足のしびれを訴える方も少なくありません。ご高齢の方は「もの忘れ」が心配で受診されることが多いですね。
当クリニックの特長としては、片頭痛などのよくある頭痛の診療から、認知症、脳卒中の早期発見・診断、「力が入らない」とか「ふらつく」といった症状の原因究明や診断と、患者さんが抱えている悩みを幅広く診療していることです。
特に、診断には力を入れています。脳組織の萎縮や腫瘍の有無、脳血管のなどを調べるために欠かせないMRI検査では、閉所が苦手な方でも比較的ラクに検査を受けられ、高精細の画像が撮影できるMRI装置を導入して、的確な診断に活かしています。
その他にも、動脈硬化の状態を頸動脈で確認する「超音波(エコー)検査」、中枢神経の異常を検査する「平衡機能検査」、脳卒中の診断に必要な「ホルター心電図」など、脳や神経の病気を診断するのに必要な検査機器を一通り揃えて、早期発見に努めています。
あらわれている症状の原因を的確に診断するというのが重要なのですね。
患者さん自身が自覚されている症状の原因をしっかりと見極めなければ、適切な治療につながりません。例えば、「気が遠くなることがある」(失神)という症状には、脳貧血や脳卒中、てんかん、心臓の病気、自律神経性など、いろいろな病気や原因が考えられます。
頭痛にしても、命に関わることのない片頭痛もあれば、脳出血などの重大な病気の前兆で起こることもあります。あらわれている症状を全身のあらゆる観点からみて原因を診断し、いち早く適切な治療につなげていくことが重要だと考えています。
ところで、他院からのMRI検査の依頼も受けているそうですね。
当クリニックにある新型のMRI検査装置は、地域全体で活用するべき医療資産だと考えて、近隣の医療機関にも使っていただいています。患者さんにとっては、遠くの大きな病院まで行かなくても、近所でMRI検査が受けられますので、地域の医療機関にはぜひ活用していただきたいですね。