患者さん自身に、ご自分の病気をしっかり理解していただけるよう、患者さんの反応を確かめながら、ていねいに説明することを心がけています。もしかしたら、まだうまくできていないところがあるかもしれませんが、患者さん自身に病気を理解していただくことは、治療への納得感が高まり、継続的な治療にもつながると思いますので、しっかり取り組んでいきたいと思っています。

やはり、忘れられないのは、どうにも救えなかった命です。もっと他に方法はなかったのか、と今でも考えることがあり、忘れることはできません。ただ、それでも長い医師人生の中では、私の手術を受けて元気になり、「自分も医師を目指す」と言って医学部に入った青年や、生死の境にいたお子さんが元気になり、私の背丈を追い越すほど大きくなって、「先生って小さかったんだね」と言われたり（笑）、良いこともたくさん思い出されます。

学生の頃からテニスをやっていまして、今も、夜10時〜11時半のテニススクールに入って汗を流しています。最近は、肘や肩を痛めてしまうことも多いのですが（笑）、リフレッシュになっています。基本的に体を動かすのが好きなのですが、実は、天文学に興味があって星を観るのも好きなんです。時間あればきれいな星が観える場所に行きたいですね。

脳神経外科は、専門性が高いというイメージがあって、「受診のタイミングがわからない」とか、「敷居が高い」と感じている方も多いと思います。当クリニックは、そのような患者さんにこそ気軽に受診していただき、地域の皆さんから頼られるようなクリニックになっていきたいと考えています。

私は、患者さんの病気だけを治療するのではなく、病気を抱えている患者さん自身をみて治療に取り組む「患者さん主体の医療」の実践をモットーにしています。「たかが頭痛くらいで…」とか、「めまいなんかで…」などと言って受診をためらわず、悩んでいる症状があれば気軽に受診してください。必要に応じて詳しい検査を含めた診察を行い、必要な治療をご提案していきます。

また、例えば、特に頭痛などの症状はないけれども、ご家族に脳卒中や認知症の方がいるとか、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の持病があるといった方のために、頭部MRIや頸部MRA、動脈硬化検査などを行う「脳ドック」（保険適用外）のメニューも用意していますので、お気軽にご相談ください。