更新日: 2023-04-10

基本情報

名称:
ILC国際腰痛クリニック東京
診療科目:
整形外科
住所:
〒 108-0075
東京都港区港南1丁目8−15 Wビル1F

電話番号03-6712-3111電話
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入院・手術不要、注射療法で「椎間板疾患」の根治を目指す先進治療「セルゲル法」を実施

貴院では、どのような腰痛治療が受けられるのでしょうか?

簑輪先生の写真

一口に腰痛といっても、その原因は、背骨(脊椎)、神経、内臓など、実にさまざまです。当クリニックは、背骨の骨と骨の間にあってクッションの役割を果たす「椎間板」という組織の変性や老化によって起こる腰の病気に対する治療を行っています。具体的には、「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱菅狭窄症」、「腰椎変性すべり症」、「坐骨神経症」などの椎間板疾患で、いずれも腰やお尻のあたりに痛みが続き、足のしびれなどの症状を伴い、ひどくなると歩けなくなるなど、生活にかなり支障を来します。
 
このような腰の病気に対して、保険診療では、コルセット装着などの保存療法と手術療法が行われており、根治を目指すには手術しか選択肢がないのが現状です。しかも手術は、心臓病などの合併症がある場合や、90歳以上の高齢の方が受けるのは難しいことが多く、仕事や家事に忙しく入院ができないといった方も選択しづらいという課題もあります。そのような状況に対して当クリニックで実施しているのが、注射による「セルゲル法」(自費診療)という治療法です。

「セルゲル法」とは、どのような治療法ですか?

「セルゲル法」は、老化や変性によって水分が失われ、弾力が無くなってしまった椎間板のクッション機能の再生を目指す治療法です。どのように治療するのかというと、DiscoGel®(ディスコゲル)という特別な液体状の物質を、0.8ミリという極細の注射針で背中から椎間板に注入します。DiscoGel®によって椎間板自体の修復にはたらきかけることで、腰痛の改善を目指します。セルゲル法は、根本的な原因にアプローチする根治療法であるのと同時に、椎間板に注入されたDiscoGel®がそのままインプラント(人工物)として残るので、将来にわたって椎間板の温存も期待できます。再発のおそれが極めて少ない治療法とも言えるのです。
 
なお、このセルゲル法は、海外で特別なトレーニングを受けた医師しか施術ができません。DiscoGel®も認定医師しか入手できないため、日本国内では、いまのところ当クリニックしか行っていない治療法ですが、海外ではヨーロッパを中心に54か国以上で行われており、先進的な腰痛治療として認知されています。

どのような患者さんが「セルゲル法」を受けているのですか?

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年齢としては、年齢としては、70歳代の方がもっとも多く、それに60代、80代、50代と続きます。椎間板が原因で起こる腰痛は、老化に伴って増えてきますので、やはり中高年の患者さんが多いですね。ただ、数としては多くありませんが、20代、30代の若い方もおられます。
 
患者さんの中には、腰痛や足のしびれに長年悩まされ続けている方も多く、手術を受けたけれども改善しなかったとか、高齢で手術を断られたとか、手術は怖いので受けたくないという方も少なくありません。特に、以前治療を受けたけれども再発してしまい、同じ病気にかかりたくないと、最後の治療手段としてセルゲル法を希望される患者さんはとても多いですね。
 
いまのところ関東近県の患者さんが多いのですが、中には福岡県や広島県といった遠方からの患者さんや、ロシア、インドネシアといった海外からの患者さんも増え始めています。

治療の流れを教えてください。

当クリニックは、完全予約制ですので、まず電話でお問い合わせいただいた後、提携クリニックでMRI撮影を受けていただき、診察日に持参していただきます。他院で撮影したMRI画像でも3か月以内のものでしたら、それでも構いません。
 
診察日には、問診後にレントゲン撮影を受けていただき、MRI画像とともに医師が確認した後、30分ほどじっくり時間をかけて医師が診察し、病状をご説明した後、治療の可否などをお話しします。治療内容や費用に納得され、そのまま治療を受けられる場合は、補足説明や同意書などの手続きをしていただき、治療に進みます。「セルゲル法」の治療時間は、1か所あたり10分〜15分程度、局所麻酔で行いますので入院の必要がなく、日帰りで治療が受けられます。
 
また、治療後は、1週間後、1か月後、3か月後、半年後、1年後と定期検診を受けていただき、ご希望の方には宿泊型の腰痛特化リハビリテーションも行っていますので、皆さん、安心して治療を受けていただいているようです。