更新日: 2024-06-04

基本情報

名称:
永山さとう眼科
診療科目:
眼科
住所:
〒 079-8415
北海道旭川市永山5条19丁目1-40

電話番号0166-49-1001電話
する

JR北海道宗谷本線・永山駅から徒歩8分。住宅街に隣接し、広大で緑豊かな永山中央公園や小中学校などが集まる地域にモダンな建物を構えるのが「永山さとう眼科」だ。院長の佐藤栄一先生は、眼科専門医として二十数年にわたり大学病院や地域のクリニックで臨床経験を重ね、手術などの治療技術を磨いてきたエキスパート。2023年4月、長年あたためてきた想いを実現すべく開業した。

同院は、高齢者に多い白内障や緑内障をはじめ、佐藤院長が専門とする網膜剥離や加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患、眼精疲労やものもらいなどの日常的な疾患まで、眼疾患全般の診療を行っている。特に白内障治療では、難しい症例の手術にも対応しており、大きな病院に行かなくても日帰りで手術を受けられるのが特長だ。
佐藤院長が大切にしているのは、患者さん本位の治療を行うこと。そのために「患者さん一人ひとりとていねいに対話し、患者さんの理解を得た上で治療を進めている」と語る院長に、これまでのご経歴や同院の診療内容、患者さんへの想いなどについてお話を伺った。

※日本眼科学会眼科専門医

大学病院で網膜硝子体疾患の診療を中心に研鑽を積み、白内障の手術経験を重ねた後、自身のクリニックを開業

はじめに、先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

佐藤 栄一先生の写真

はっきりとした理由はないのですが、実家の向かいがクリニックで、子どもながらに「ドクターってかっこいいな」と思っていました。高校生になってからは理系志望で、一時は航空宇宙工学のような分野を考えたこともあったのですが、周囲に医学部を目指す同級生が多く、その影響を受けて医師の道を考えるようになりましたね。旭川医科大学医学部に進学し、卒業後は同大学病院の眼科に入局しました。

多くの診療科から眼科を専攻されたのは、どのような理由からだったのでしょうか?

当時の教授や先輩にすすめられたというのもありますが、機能を診る診療科というのに興味があったんです。私たちが何気なく行っている「見る」「読む」「考える」といった行動は、視覚系のものを見る機能、ものを認識する機能、見たものを書いたりして運動機能に伝える機能など、さまざまな視機能が適切に機能して成り立っています。眼科はそういった「見る」「動かす」などの機能面を中心に診ていく科であることに魅力を感じました。

また、眼疾患は診察から治療に至る過程を眼科医が担当するので、患者さん一人ひとりを最初から最後まで責任を持って診ることができます。その点も自分に合っていると思い、眼科を専攻しました。

大学病院では、どのような疾患を診てこられたのですか?

佐藤 栄一先生の写真

主に、眼底、網膜疾患、網膜硝子体疾患の診療を担当していました。目には、眼球の大半を占める透明なゼリー状の「硝子体」や、光を感じ取るための「網膜」などがあり、眼球に入った光が水晶体から硝子体を通過し、網膜に当たることで物の形状や明るさなどを認識しています。この網膜が剥がれて視力が低下する網膜剥離や、加齢によって網膜の中心部(黄斑部)に障害が起きる加齢黄斑変性、合併症の一つである糖尿病網膜症などの診療にあたり、手術も数多く担当して治療技術を習得しました。

また、勤務の傍ら同大学大学院で眼循環(目の中の血流の循環)や、網膜の血流に関する研究に従事し、医学博士の学位を取得しました。その後、アメリカのハーバード大学医学部の付属クリニックに約2年間留学し、眼循環の研究に携わるとともに、網膜眼底像を撮影するイメージングの研究も行い、研鑽を重ねました。

大学病院に長年勤められた後、同じく旭川市にある山田眼科に入職されていますね。

大学病院で高度医療に携わりながらも、少しずつ開業を考えるようになっていたとき、山田眼科の院長から声をかけていただき、副院長に就任しました。同院は地域のクリニックですが、白内障の治療に定評があり、数多くの手術治療を手がけています。白内障治療では、さまざまな症例の患者さんを担当して研鑽を積んだほか、自分の専門である網膜硝子体疾患についてもさらなる臨床経験を重ね、幅広い眼疾患の診療にあたりました。

そして2023年4月に貴院を開業されました。開業を決心された想いをお聞かせください。

前々から考えていたことではありますが、「これからは自分の専門や身につけた知識と経験を活かして、自分の考える医療を提供したい」という想いが強くなり、開業を決意しました。また、旭川の中心地から離れたこの永山地区には、当時手術治療のできる眼科クリニックがなかったんです。ここに手術が可能なクリニックを開けば、近隣の方々は大きな病院まで行かずに治療ができますし、地域医療に貢献できるのではと考え、この場所を選びました。

永山さとう眼科の外観の写真
ファミリー層が多い住宅街に隣接し、通院しやすい立地
永山さとう眼科の院内の写真
ブラウンを基調にしたナチュラルな雰囲気の待合室