更新日: 2023-09-07

基本情報

名称:
表参道総合医療クリニック
診療科目:
整形外科, 脳神経外科, 腫瘍内科, 内科
住所:
〒 150-0001
東京都渋谷区神宮前5-46-16 イル・チェントロ・セレーノ1階

電話番号03-6805-0328電話
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表参道駅より徒歩5分、ファッショナブルなイメージから美容系クリニックが多いこの街に、2023年3月に開業した「表参道総合医療クリニック」。その名のとおり、脳神経外科、整形外科、腫瘍内科、内科を掲げ、全身の疾患に幅広く対応する総合医療クリニックである。

院長は、脳神経外科専門医※1であり、脊椎脊髄外科の専門家でもある田中聡先生。特に、内視鏡下手術では卓越した技術を持ち、再生医療にも精通している。
自らのスキルを高めるために、あえて激務の地域基幹病院や、その道のエキスパート医師が在籍する病院等で熱心に研鑽を積み、高い専門知識と技術をもって第一線で活躍してきた田中院長。クリニックでは、「痛みと再生のクリニック」をコンセプトに、腰痛や膝痛、頚部痛、関節痛などの身近な痛みや、難治性がん、脳卒中の後遺症などの「治りにくい症状」にもしっかりと向き合い、保険診療だけでなく自費診療も含めて患者一人ひとりにあった適切な医療を提供している。
今回は、田中院長にクリニックを開業した経緯や、クリニックの特長などを詳しく伺った。

※1日本脳神経外科学会脳神経外科専門医

「人を助けたい」との思いから医師に。脳神経外科、脊椎脊髄外科のエキスパートが「痛みと再生」をコンセプトにした総合クリニックを表参道に開業

はじめに、田中先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

田中 聡 先生の写真

私が小学生のとき、母が自宅で倒れて救急車で運ばれたことがあったんです。検査の結果、特に問題はなかったのですが、苦しんでいる母に機敏に対応する医師の姿を見ているうちに、私も「人を助ける仕事に就きたい」と思っていました。それが医師を志すきっかけの一つになっています。

田中先生は、脳神経外科専門医であり、脊椎脊髄外科においても専門的な知見と技術をお持ちだと伺いました。これらの分野を専門としたのは、どのような理由からですか?

大阪医科大学医学部在学中に、脳外科の顕微鏡手術を見学して、脳は神秘的で、非常に興味深い分野だと感じたんです。もともと外科医になりたかったこともあり、脳神経外科を専攻しました。
脳神経外科専門医に認定されると、サブスペシャリティ領域に特化した専門医を目指すことができるので、ときには脳の手術よりも繊細な技術を求められる脊椎脊髄外科を専門にしました。

開業されるまでのご経歴を教えてください。

大阪医科大学卒業後は、湘南鎌倉総合病院で初期研修を受けました。湘南鎌倉総合病院は地域の基幹病院で、医師が多く在籍していることでも有名な病院です。一般的には、大学病院で初期研修を受ける人が多いのですが、私はどんな病気も幅広く診られる医師として、早く一人前になりたいという思いがあって、多くの症例に実地で携われる同病院で勤務をはじめました。実際、かなり激務でしたが、救急対応も含めて全身の疾患に幅広く対応できるスキルを習得できました。
その後、医学部在学中に興味を持った脳神経外科の知見を深め、手術の腕を磨くためにNTT東日本関東病院脳神経外科に勤務し、脳出血や脳腫瘍、くも膜下出血などの手術を含め、脳神経疾患の診療に数多く携わってきました。
そして、脳神経外科医の専門医資格取得後は、かねてから決めていた脊椎脊髄外科の専門性を極めるために、この分野の手術を数多く手掛けていた湘南鎌倉総合病院に戻り、研鑽を重ねてきました。

田中先生は、脊椎内視鏡下手術において卓越した技術をお持ちだと伺いました。

脊椎の内視鏡下手術は、特殊な手技を求められるので、低侵襲治療を追求し、日本で有数の症例数を持つ岩井グループの稲波脊椎・関節病院で技術を磨きました。その後、森山記念病院から脊椎内視鏡下手術の専門グループを立ち上げてほしいというオファーをいただき、私も、同病院で鼻から内視鏡を挿入し、脳の下垂体腫瘍を摘出する手術(内視鏡下経鼻的下垂体手術)を習得したいと思っていましたので移籍をし、開業するまで在籍していました。

非常に高い技術と知識を身につけ、第一線で腕を振るっていた田中先生が開業を決めた理由をお聞かせください。

大きな理由としては、現状の保険診療に限界を感じることが多かったからです。例えば、脳卒中後の麻痺やしびれなどの後遺症に対して、保険診療では、一定期間のリハビリしかなく、生活に支障が残る人も少なくありません。あるいは、がんのステージや再発によって標準治療の対象外となってしまうと、保険診療では治療の手立てがなく、治療法を求めてさまよう「がん難民」になってしまう患者さんも多いのです。さらに、保険診療の範囲内でいろいろな治療を受けても、腰や肩、膝の痛みなどが一向に改善しない人もいます。
 
私が理想としているのは、このような保険診療の網の目からこぼれ落ちた患者さんに対して、保険診療だけでなく、再生医療などの自費診療も含めた最善の医療を提供し、患者さんの生活の質の向上を目指すことです。それを実践するために、「痛みと再生」をコンセプトとした、全身の幅広い疾患を診療する総合クリニックを2023年3月に立ち上げました。

表参道総合医療クリニックの院内の写真
表参道のイメージそのままに、スタイリッシュモダンな院内