更新日: 2024-07-04

基本情報

名称:
高田馬場みやの耳鼻咽喉科
診療科目:
耳鼻咽喉科, 小児耳鼻咽喉科, アレルギー科, 頭頸部外科
住所:
〒 169-0075
東京都新宿区高田馬場2-17-6 ゆう文ビル5F

電話番号03-6302-1387電話
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副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、難聴など幅広く診療。専門的な検査で的確な診断をめざす

どのような患者さんが多く来院されますか?

当院は、耳から鼻、喉、頭頸部まで、耳鼻咽喉科の領域すべてを診療しています。受診される患者さんも、花粉症などのアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、めまいなど主訴はさまざまです。スギなどの花粉が飛散する時期は特に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の症状で来院される方が多いですね。 
また、補聴器の相談や睡眠時無呼吸症候群の検査・治療などにも対応しています。

耳鼻咽喉科の病気全般を幅広く診療しているとのことですが、特に力を入れている診療はありますか?

耳鼻科用CTの写真
耳鼻科用CT

副鼻腔炎の治療に関しては、これまでの経験を活かして、専門的な診断や治療を提供することに注力しています。副鼻腔炎はウイルスや細菌が副鼻腔に感染する病気です。限られた空間に膿がたまるため、頬や目の奥の痛みや、頭痛、頭重感、発熱を伴うこともあります。「急性副鼻腔炎」の場合、内服薬で治ることが多いのですが、再発を繰り返す、常に鼻がつまっている、においを感じにくいといった症状が続くようなら、「慢性副鼻腔炎」の可能性があります。

当院では耳鼻科用CTを導入しており、院内で精密な検査を受けられることが大きなメリットだと自負しています。エックス線の検査だけではわからない細かい部分を確認し、副鼻腔炎の診断に役立てています。CTを撮った時点で手術をした方が良いと判断した場合や、薬物治療で改善がみられない場合には、総合病院など全身麻酔手術が可能な関連病院をご紹介します。手術後は再び当院に通っていただき、術後のケアをしながらしっかり治療に取り組んでいきます。

また、「副鼻腔炎の手術をしてもスッキリしない、手術後何回も再発している」という場合は、「好酸球性副鼻腔炎」の可能性があります。これは慢性副鼻腔炎の中で最も難治性の副鼻腔炎で、国の指定難病にもなっています。手術をすることで症状は一時的に改善が見込めますが、再発率が高いのが特徴です。好酸球性副鼻腔炎以外の再発率は約10%なのに対し、好酸球性副鼻腔炎は術後6年間の再発率が20〜50%と言われていますが、近年、その再発を抑制する事のできる生物学的製剤も登場しており、劇的な効果が認められています。
当院では難病指定医療機関として、鼻腔ファイバー検査、CT検査、血液検査により、好酸球性副鼻腔炎の診断治療を行っています。手術後の再発にお悩みの方は、劇的に効果のある生物学的製剤が適応になる場合もありますので、ぜひご相談ください。

花粉症などアレルギー性鼻炎で悩む患者さんの治療について教えてください。

アレルギー性鼻炎は、スギ花粉などによって引き起こされ、一般的に「花粉症」と呼ばれる「季節性アレルギー性鼻炎」と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる「通年性アレルギー性鼻炎」に大分されます。
まずは血液検査でアレルギーの原因を特定し、可能な限り原因となる抗原の回避と除去を行っていただいた上で、抗アレルギー薬の内服やステロイドの点鼻薬などを用いた薬物療法で、症状の緩和をめざします。

スギ花粉またはダニが原因となるアレルギー性鼻炎と診断された方には舌下免疫療法もおすすめしています。舌下免疫療法は、アレルギーを起こす物質を低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を上げ身体を慣れさせることで体質改善をめざす治療法です。薬でアレルギー症状を抑える対処療法とは異なり、アレルギーを根本から治す可能性のある治療法として注目されています。1日1回、治療薬を舌の下に置き、1分ほど経過した後に飲み込むだけですが、3~5年服薬を継続する必要があります。

鼻の粘膜の表面をレーザーで薄く焼くことで、アレルギー反応を鈍らせる効果が期待できるレーザー治療も行っています。希望される方も多いですが、レーザー治療はアレルギー性鼻炎の方すべてに有効というわけではなく、特に強い鼻づまりを訴える方や、薬物治療で改善がみられなかった方に適応される治療法です。症状や鼻の中の状態などを診た上で判断させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。