土日、祝日も対応。病気の早期発見・早期治療のため、受診の敷居を低くしたい
検査体制もかなり充実しているそうですね。
はい。耳鼻科用CTだけでなく、頭頸部の腫れなどを診る超音波検査機器(エコー)、めまいの診断に役立つ平衡機能計、滲出性中耳炎の診断に有用なインピーダンスオージオメータや耳管機能検査装置などの医療設備を備えています。
これらの検査で専門的な治療が必要だと判断した場合は、迅速に連携病院をご紹介します。「大学病院や総合病院を受診したいけどハードルが高くて受診を迷っている」という患者さんは多いと思います。重篤な病気の早期発見・早期治療のためにも、受診の敷居を少しでも低くし、専門的な検査で的確な診断をするというのが今の私のライフワークです。気になる症状がある方は躊躇せず受診していただきたいですね。
土日、祝日に診療されているのも特長ですね。
平日に休みが取れずなかなか病院を受診できない方や、中耳炎など突発的な症状で週明けまで我慢できないといった方にとっては、土曜、日曜、祝日に受診できる点は喜んでいただけているのではないでしょうか。
毎日クリニックを開けることは簡単なことではありませんが、私だけの力ではなく、勤務医時代に一緒に働いていた先生方にも手伝っていただきながら、診療体制を組むことができています。協力してくれている先生、支えてくれているスタッフたちには本当に感謝しています。
日々の診療で心がけていることを教えてください。
一番は患者さんが「何でお困りか、どんな治療を希望しているか」を重視することですね。例えば、薬物療法でなかなか効果を感じないという患者さんに、服薬を続けてもらうのは難しいでしょう。ですので、手術治療の効果が見込める場合(手術適応がある場合)には、「だったら服薬ではなく手術を受けてみるのはどうですか」と選択肢を提示した方が、治療に前向きになっていただける場合もあります。患者さんと密にコミュニケーションを取り、ご希望やライフスタイルに応じた治療法を提案することで、満足度の高い医療をめざしたいと思っています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
長い休みが取れる時は、家族で旅行に出かけています。毎年夏は宮古島に行き、土地の風景を堪能したり、海で泳いだりすることでリフレッシュしています。
さいごに、今後の展望や読者へのメッセージをお願いいたします。
おかげさまで遠方から来られる患者さんも増え、特に土日祝日は待ち時間が長くなりご迷惑をおかけしている状況ですが、今後は医師2人体制なども視野に診療規模を拡充させ、より良い受診環境を構築していきたいと考えています。
これまで大学病院などで培った知見や技術を活かし、患者さんにとって身近なクリニックでありながら、いつでも高度な耳鼻咽喉科医療を提供できる体制をめざしています。近隣の大学病院や総合病院とも連携を取りながら、患者さんの希望に沿った治療を提供できるよう真摯に取り組んでまいります。耳・鼻・喉・頭頸部のことで少しでも心配なことがあれば気軽にご相談ください。