外科的治療や先進医療にも力を入れ、あらゆる皮膚疾患を診療。美容皮膚科では患者のニーズに合わせたきめ細やかな医療を提供
現在、どのような患者さんが多く受診されていますか?
周辺がオフィス街ということもあり、20〜50代の働き世代の方が多く来院されています。皮膚疾患全般に対応していますが、美容皮膚科にも注力していますのでニキビやしみなどにお悩みの患者さんが多い印象ですね。ほかにも、通常の湿疹でもなかなか症状が改善しないという方や、乾癬やアトピー性皮膚炎などでもやや重症例の方が、当院を頼って相談に来られることもあります。
貴院で受けられる診療について、まずは一般皮膚科から教えてください。

湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、じんましん、水虫など、あらゆる皮膚症状を診療しています。私自身も若い頃はアトピー性皮膚炎や重度のニキビに悩まされましたが、アトピーや湿疹の患者さんは予想以上に多く、当院でも力を入れていきたい疾患の一つです。診療では、患者さんの生活環境などを伺いながら基本のスキンケアについてていねいにご説明し、一人ひとりに合った薬を組み合わせて治療を行っています。
私の専門である乾癬についても、ステロイド外用薬や紫外線療法といった従来の治療に加え、重症や難治性の場合には、病態に応じて生物学的製剤による全身療法にも対応しています。私がもっとも注力してきた分野であり、以前にくらべて薬の種類や治療の選択肢も増えていますので、患者さんの状態やご希望に合わせて適切な治療をご提案いたします。お悩みの方は気軽にご相談ください。
皮膚外科では、どのような手術が受けられますか?
当院では、粉瘤やほくろ、イボ、脂肪腫といった良性のできものの切除を行っています。稀にメラノーマや基底細胞がんのような悪性腫瘍が疑われるケースや、より専門的な治療が必要と判断した場合は、速やかに近隣の高度医療機関をご紹介します。勤務医時代、発見が遅れてがんが進行してしまった患者さんも診ていたこともあり、地域医療を担う立場として、正しい診断を行い適切な医療機関へつなぐことも重要な役割だと肝に銘じて診療しています。
また、良性のほくろやイボの切除は、術後の仕上がりを考慮して自由診療で行うことが多いですね。美容皮膚科では、ほくろやイボのほか、一般皮膚科では対応できないニキビあとの治療や、しみ・シワ改善、医療脱毛など、美しい肌づくりを目的に幅広いお悩みに対応しています。
当院では、レーザー治療によるしみ、そばかす、ニキビあとの改善や、ボツリヌストキシン(ボトックス)注射、ケミカルピーリング、ドクターズコスメなどを、患者さんの肌の状態やお悩みに応じてご提案させていただきます。一口に美容・美肌と言っても、肌のつや、毛穴、美白など患者さんの目的や希望される内容は異なりますので、皮膚科専門医として肌質を見極めたうえで、理想の肌に近づくようご相談しながら進めています。
こだわって導入されている医療機器などはありますか?

レーザー治療器は、しみやそばかすを目立たなくするルビーレーザー、メスを使わずほくろやイボを切除する炭酸ガスレーザー、肌のキメを整えてハリを与え、美白効果や医療脱毛にも使用するネオジウム・ヤグレーザーなどを揃えています。さらに、赤ら顔に有効なフォトフェイシャルも導入します。
ほかには、紫外線治療器や、見た目にはわからない隠れたしみや赤みを写真で確認することができる「肌画像カウンセリングシステム」に加え、皮膚科クリニックでは珍しい超音波(エコー)装置も導入しました。皮膚表面や奥深い場所にある腫瘍、リンパ節や血管の状態などを超音波で調べることで、より正確な診断に役立てています。